加熱寿司は10月10日、産前産後における男女間の意識調査の結果を発表した。調査は2024年8月23日~8月24日、全国の子どもを持つ男女20代~40代1,000名を対象にインターネットで行われた。
「産前産後にパートナーをいたわるために、何をすべきか分からなかった」男性が半数以上
産前産後、パートナーに対する"いたわり"が足りていたと感じるか尋ねたところ、男性の49.2%は「十分だった」「まあまあ足りていた」と回答した。一方で、「どちらとも言えない」「あまり足りていなかった」「十分でなかった」と回答した人は51.0%という結果になった。
"いたわり"が「足りなかった」と回答した男性に理由を聞いたところ、「具体的に何をすべきか分からなかった」が52.3%と半数以上を占めた。その次には、「忙しくてなかなかできなかった(29.4%)」「情報収集が不十分だった/検索や相談の仕方がわからなかった(24.8%)」という回答が続いた。
「この結果から、実際は『何をしたらいいかわからなかった』という男性が多いことが読み取れる。自分と相手は異なる人間であるということを前提に、パートナーに対しては、自身の要望を言葉で伝えることが良好な関係性構築の鍵になるかもしれない」と同調査。
産前産後に男性が行っていたことと、女性が求めていたことの間には大きなギャップも
男性に対して、妊娠中のパートナーへの"いたわり"の気持ちを表すために積極的に行ったことを聞いたところ、「感謝を伝える(31.0%)」、「積極的に家事を行う(29.0%)」、「妊娠〜育児の情報収集を行う(26.2%)」の順に回答が集まった。また、女性に対して、産前産後にパートナーにどんな"いたわり"をもっとしてほしかったかを聞いたところ、「積極的に家事を行う(44.4%)」、「感謝を伝える(32.3%)」、「妊娠~育児の情報収集を行う(24.2%)」の順に回答が多い結果になった。産前産後に男性が行っていたことと、女性が求めていたことの間には大きなギャップがあることが判明した。
男性が積極的に行ったと感じていることも、女性にとってはそうではなく、男性の自己評価と、女性から男性への評価の差分が現れる結果となった。"いたわり"の気持ちを表すためには、「やりすぎかもしれない」と感じるくらい積極的に取り組むことが、パートナーとの関係をより良好に保つためのポイントになるかもしれない。
パートナーからの産前産後の"いたわり"の度合いで、その後の愛情に変化があることが判明
産前産後にパートナーの"いたわり"が足りていなかったと回答した女性130名に「産前産後に、パートナーからの"いたわり"が足りなかったことが原因で、パートナーに対する愛情が減った・維持されなかったと感じるか」を聞いたところ、63.1%が当てはまると回答した。
また、夫婦関係をより良くする上で、特に重要だと思うものを2つ選択してもらったところ、「思いやり・配慮」と回答した人は男女ともに最も多く、「会話」が続く結果となった。
親になる実感・自覚を持つタイミングは?
「親になる実感をした/自覚を持ったのはいつか?」という質問に対し、「妊娠中」と回答した女性は29.0%いたにも関わらず、男性は12.6%にとどまった。さらに、男性のうち出産直後と回答した人は27.4%、育児中と回答した人は23.8%いた。この結果から、女性は妊娠中に体の変化を感じることで、徐々に親としての自覚を持つ傾向があると考えられる。また、女性の58.6%は産前に親になる自覚を持つ一方、男性の51.2%は産後に親になる自覚を持つことがわかった。
妊娠中のストレス第1位は「食事」
妊娠中に特に辛かった、またはストレスを感じたことを女性に尋ねたところ、最も多かった回答は「食事(60.2%)」だった。食べ物の制限や嗜好の変化に対応することが、多くの妊婦にとって大きな負担となっていることがわかる。