多くの人が目安とするのが、預貯金額1000万円です。実際に筆者が銀行員として接してきたなかで見つけた、どのような人が1000万円以上の預貯金を持っていたのか、普段はどのような行動をしているのか、その共通点について解説します。

1000万円以上の預貯金がある人は、どのような特徴があるのでしょうか? 実際に筆者が銀行員として働いていたときに気づいた、3つの共通点について解説します。

◆1:いつも余裕がある

お金に余裕があるから精神的に余裕があるのか、精神的に余裕があるからお金があるのか……。どちらかが正しいのかは分かりませんが、「精神的に余裕がある人」の預貯金額は1000万円以上であることが多いですし、貯められる素養が備わっているように思います。

例えば、お金がある人は、窓口が混雑していて1時間近くもお待たせしても、決して大声を出すことなく、淡々と自分の順番を待っています。温厚で、手続きが終わったあとには、返ってこちらを気遣って感謝の言葉まで伝えてくれることも少なくはなく、こういったお客様の口座残高は多かったように記憶しています。

◆2:情報に敏感である

各行では、手数料が無料になったり、割引になったりするなどのお得になるサービスを展開しています。お金が貯まる人は、それらの情報に敏感です。ちょっと小耳にはさんだ、店頭で目にしたことなどを積極的に質問し、お得な情報を積極的にキャッチアップしていきます。そして、自分にメリットがあると分かれば、取り入れていきます。

もちろん自分にとって、デメリットになる情報にも敏感です。

メリットとデメリットを総合的に判断して、メリットのある銀行へ移し替える、複数の口座を開設するなどして、上手に使い分けながら、自分のメリットを追求しています。

◆3:お財布や紙幣にも気を配っている

お金持ちのお財布は、良い状態のもの使っています。お財布の周りがすり減っていることはありませんし、封筒をお財布代りに使うなどということは絶対にありません。

もう1つの特徴としては、お財布に入れる紙幣は、新札やそれに近い状態のものを揃えている点です。

今は窓口を通さなくても両替機で新札に替えることができますので、こまめに両替をして、新札を揃えておくことができます。新札で買い物をすると、受け取った方も気持ちが良いですし、支払う方も良い気分で使うことができます。

お金の価値は、新札かどうかに違いはありません。とはいえ、きれいなお札を持っていると、気持ち良くありませんか? お店の人も、新札で支払ってくれる人には一目置いていることが多いようです。

したがって、新札を受け取った人から、価値のある人のように大切に扱われることになります。周りの人や自分の気持ちが良いことをすると運気はあがりますし、お金が貯まる体質になっていきます。このように良い運気はドンドン引き寄せていきましょう。

文:飯田 道子(ファイナンシャルプランナー)

金融機関勤務を経てFP(CFP、1級FP技能士)を取得。独立系FPとして、各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などを行っている。金運アップやポジティブお金など、カラーセラピーと数秘術を取り入れたアドバイスも得意。

文=飯田 道子(ファイナンシャルプランナー)