米Intelは現地時間10月10日、Arrow Lake-Sの開発コードネームで知られていた新世代デスクトップ向けCPU「Core Ultra 200S series」を発表した。発売は10月24日。電力効率を大きく向上させたほか、モバイル版Core Ultraに続きAI処理用のNPUを内蔵している。計5モデルをラインナップし、最上位モデルにあたる「Core Ultra 9 285K」は、8Pコア+16Eコアの24コアを備え、最大5.7GHzで動作する。
5モデルの主な仕様は以下の表の通り。KモデルがXe GPUあり、KFモデルがGPUなしとなる。
また5モデルの価格は以下の表の通り。最上位のCore Ultra 9 285Kは589ドル、最も安価なCore Ultra 5 245KFは294ドルという価格幅になった。
省電力コアのE-Coreは「Skymont」、高性能コアのP-Coreは「Lion Cove」で、E/Pコアともにアーキテクチャを刷新している。省電力での高性能をうたっており、例えばCore Ultra 9 285Kは、前世代のCore i9-14900Kと同等のゲーミング性能を、80W低い消費電力で実現するとしている。
ほか、デスクトップ向けIntel Coreとしては初めてAI処理用のNPUも内蔵した。NPUのAI性能は13TOPSで、プロセッサのパッケージ全体では、GPUの8TOPS、CPUの15TOPSにNPUの13TOPSを合わせた合計36TOPSのAI性能を出せるという。
2024年10月15日追記:
記事初出時、Arrow Lake-SのAI性能の記述を「13TOPS」とすべきところ、本文の一部で「16TOPS」と誤って紹介している箇所があったため、該当箇所を修正しました。ご迷惑をおかけした読者ならびに関係者の皆様にお詫び申し上げます。