俳優の松下洸平が、日本テレビ系ドラマ『放課後カルテ』(12日スタート、毎週土曜21:00~)の取材に応じ、今作に臨む意識や学校の先生の思い出などを語った。
イメージと離れた役「俳優として楽しいこと」
松下が演じるのは、学校医として小学校に赴任してきた小児科医の牧野。「勝手にベッドで寝るな!」「保健室にはなるべく来ないでもらいたい」「めんっどくさい! これオレがやる仕事か!?」と文句ばかりで口も態度も大きい問題ドクターだが、鋭い観察眼で子どもの小さなサインも見逃さず、救っていくという役柄だ。
穏やかな好青年の役が多く、それとは大きく異なるキャラクターを演じることに、「自分のイメージと離れた部分を演じることができるのは、俳優として楽しいことなので、思い切り振り切って演じたいです」という松下。
ぶっきらぼうな性格で「嫌われる可能性もありますが(笑)」としながら、「子どもたちだけでなく、大人たちにも、ウソをつかずにまっすぐ向き合うところが魅力だと思うんです。そんな牧野先生を温かく見守っていただければと思います(笑)」と期待を寄せる。
自分も「今日はいいよ」と言ってあげられる大人に
自身の学生時代を思い出して印象に残るのは、“許してくれる先生”だという。
「例えば、授業中に寝てしまったり、部活終わりに遅くまで校舎で友達としゃべってたりしても、時に許してくれる先生がいました。それは毎回ではなく、特別な時に“今日はいいよ、頑張ったから”と許してくれたような気がするんです。その言葉の裏側を考えた時に、子どもとしてではなく、一人の人間として僕を見てくれていたんだと思うと、許してくれた先生たちに対する感謝が改めて湧いてきて。あの時、1回だけ許してくれたから、今の自分があるかもしれないとも思うので、自分も特別な時に“今日はいいよ”と言ってあげられる大人になりたいと思うようになりました。それは、優しさでもあり、厳しさでもあるのかなと思います」
翻って、今回演じる牧野については、「いい先生だと思います。性格的には理解されるのに時間がかかるタイプだと思いますが、大人になった時に思い出す先生だと思います」と解釈した。