i-plugは10月10日、希望年収額に関する調査の結果を発表した。2026年卒業予定の学生400名を対象にした調査は2024年9月6日~9月9日、新卒採用を実施する企業330社を対象にしたアンケートは2024年9月3日~9月5日、どちらもインターネットで行われた。
新卒配属1年目に希望する年収は?
希望年収に関する設問は、300~399万円が最多の40.3%。また、日本人の平均年収以上とも言える「500万円以上」の年収を希望する学生が、全体で19.3%となっており、一昨年の24卒学生の8.9%から10.4ポイント増加した。希望する年間給与額が年々高騰していることが推察できる。
国税庁が9月に公表した2022年分の「民間給与実態統計調査」の調査結果報告によると、給与所得者の2022年における1年間の平均給与は458万円で、2年連続増加している。
内定先から提示された給与が希望の年収以下の場合、辞退する?
「その他条件によっては辞退しない」と回答した学生が最多の84.8%。昨年と比較して、大きな変化はなかった。一方で「辞退する」と回答した学生が年々微増しており、一昨年の24卒学生と比較すると、2倍以上のポイントが増加している。年収を重視する学生が徐々に増えていると推察できる。
あなたはどの条件が自分の希望と合致していれば「辞退しない」と考えますか?との質問に対し、「福利厚生が充実している」が最多の73.7%。次いで「業務内容」が62.2%だった。
希望金額との差はいくらまで許容する?
「希望金額との差はいくらまで許容しますか?」という質問に関しては、「50万円以内」が50.8%、続いて「51万円~100万円」が36.8%。昨年と比較して、大きな変化はなかった。
26卒の新卒入社者へ提示している平均の年間給与額は?
企業を対象に実施したアンケートでは「学生に提示している年収」に関する設問では、「300~399万円」と回答した企業が最多の56.1%だった。一方で「500万円以上」を希望する26卒学生は全体の19.3%だったが「500万円以上」と回答した企業はわずか0.3%だった。
「変更はない」が65.2%、「増額した」が34.8%だった。日本人の平均年収が2年連続増加していることから、新卒の平均の給与額も年々増額する可能性が高いと考えられる。