Apple Watch Series 9/10およびApple Watch Ultra 2では、「睡眠時無呼吸」の可能性がある場合に通知を受け取ることができるようになりました。設定方法をご紹介します。
「睡眠時無呼吸症候群」とは?
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に繰り返し呼吸が止まったり、浅くなったりする病気のことです。睡眠の質が低下することで日中の眠気やだるさにつながったり、身体が低酸素状態になることで心臓・血管・脳に負担がかかり脳卒中や心筋梗塞といった病気につながる恐れもあるとされています。
治療すれば改善が期待できる一方で、自覚症状がないために診察・治療を受けられていない人が非常に多いことが特徴です。まずは自分の症状に気づくことが治療の第一歩になります。
睡眠時無呼吸の通知をオンにする方法
watchOS 11では、睡眠中の「呼吸の乱れ」をモニターすることで、睡眠時無呼吸の兆候が見られる場合に通知する機能が新たに搭載されました。
使用するには以下の手順で設定します。
以上で設定が完了です。あとは、毎日就寝時にApple Watchを「睡眠モード」にして、装着したまま寝るだけです。
「睡眠モード」にする方法
Apple Watchを睡眠中に使用する場合は、「睡眠スケジュール」を設定するのがおすすめです。毎日指定した時刻になると自動的にiPhoneとApple Watchが「睡眠モード」に切り替わります。iPhoneも同時に「睡眠モード」になるため、就寝前の使い過ぎ防止にも役立ちます。
設定方法はこちらの記事で詳しくご紹介しています。
「呼吸の乱れ」の確認方法
睡眠中に計測された「呼吸の乱れ」は、下記の手順で確認することができます。
過去30日分の計測結果の分析から、中等度から重度の睡眠時無呼吸の兆候が見られる場合に通知が届きます。
なお、この機能はあくまで「兆候の通知」であり、医療的な診断ではありません。正しい診断には医師の診察を受ける必要があります。通知を受け取ったら早めに受診することをお勧めします。