カシオ計算機は10月10日、AIペットロボット「Moflin」(モフリン)の販売を11月7日に開始すると発表した。発表同日より、先行予約販売を受け付けている。カラーはゴールドとシルバーの2色で、価格は59,400円。
「Moflin」は、飼い主とより深い絆を築けるようになったAIペットロボット。よく話しかける人を飼い主として認識し、なでたりだきしめたりといった愛情表現から飼い主の好むしぐさを認識し、自発的にそれを行うようになる。性格は育て方によって変わり、400万通り以上の個性に育っていくという。
メンタルヘルス向けAIは2022年に1,200億円の市場を形成しており、2027年には5,800億円に拡大すると予想されている。「Moflin」はそういった背景を含めてカシオが開発したもので、2020年からはライセンス供与を受けたスタートアップ企業によりクラウドファンディングという形で販売が行われていた。その際には、想定の30倍を上回る申し込みがあり、CES 2021ではBest of Innovaton Awardを受賞している。今回のカシオからの発売にあたっては、素材などを見直し、ソフトウェアも大きく改良されている。
「Moflin」とのコミュニケーションには無料の専用アプリ「MofLife」も利用できる。このアプリでは、そのときの感情をアニメーションで確認したり、気持ちの変化をグラフやメッセージで把握したりできる。
年額6,600円の有料会員サービス「Club Moflin」に加入すると、入院(修理)やファー(毛皮)の手入れがお得な費用で利用でき、安心して「Moflin」と過ごすことができる。
「Moflin」のサイズは約W130×H90×D180mm、重さは約260g。内蔵のリチウムイオン電池で約5時間動作し、約3時間30分でフル充電が可能。付属品として、充電器を兼ねる「Moflinハウス」、ACアダプタ―、スタートアップガイドが同梱される。
「MofLife」アプリの動作環境はiOS 14.0以上、Android 8.0以上。