フジテレビ系バラエティ特番『とんねるずの2億4千万の大陸スペシャル』(19日21:00~)で放送される「2億4千万のものまねメドレー選手権」の収録がこのほど行われ、審査員長のとんねるず・石橋貴明と、進行の南海キャンディーズ・山里亮太が取材に応じた。
「木梨憲武が何やってんのか全く分かってない(笑)」
2018年まで放送されていた『とんねるずのみなさんのおかげでした』の名物コーナー「2億4千万のものまねメドレー選手権」は、郷ひろみのヒット曲「2億4千万の瞳 -エキゾチック・ジャパン-」の1コーラス中に、複数の有名人ものまねを組み込んで披露する企画。
『お笑いオムニバスGP』(22年9月19日)での放送以来、2年ぶりの復活となる今回は、皆勤賞の神奈月をはじめ、原口あきまさ、古賀シュウ、ジョニー志村、ミラクルひかる、ゆうぞう、みかん、キンタロー。、ラパルフェ都留ら、常連から新星まで、ものまね猛者10人が参戦する。
今回の特番ではほかにも、とんねるずが29年ぶりに日本武道館で行うライブ『とんねるず THE LIVE』(11月8・9日)開催までの石橋と木梨憲武の一挙手一投足を追いかけるドキュメンタリー風の企画「笑熱大陸」を放送。これも『みなさん』で放送されていた『情熱大陸』(MBS・TBS系)のパロディー企画で、石橋は「僕は海外のほうに行って、すげぇいいロケやって自信の作品ができたんで、ぜひ楽しみにしていただければ」と語りつつ、「僕は僕で撮ったんですけど、木梨憲武が何やってんのか全く分かってないです(笑)」と不安ものぞかせた。
ライブまで1か月を切ったが、「もうほぼ全部できてるんで、あとは自分の体力が持つかどうかだけです。この前ちょっと歌ったら、2曲ぐらいでへばったんで、改めてリハーサルやってちょっとダメだったら曲目減らそうかな(笑)。来るお客さんもかなりの年齢になってるんで、ハーフタイムでおしっこタイム作らなきゃ」とジョークを飛ばしながら現状を説明。
山里は「我々ファンとしては、できれば(曲目を)減らさない方向で(笑)」と願いつつ、「とんねるずさんがライブをやるってだけで、僕らの世代はもうめっちゃワクワクするんですけど、(本人は)とんでもないハードルとプレッシャーだと思うんです。だって日本中が“大好きなとんねるずがライブやるぞ!”って勝手にハードル上がりきってるんで。でも、そういうのを壊したり超えていく姿を、僕らはちっちゃい頃からずっと見てたんで、武道館は楽しみで仕方ないです」と興奮を隠せない様子だった。
若いスタッフの成功体験を増やすことがフジ復活への道
今回の特番は、とんねるずが「情けねえ」を熱唱して30年の歴史に幕を下ろした『みなさん』の最終回以来、6年半ぶりに石橋と木梨の2人が同じ番組でフジテレビに登場する。
2人は「情けねえ」の歌詞の「この国を~滅ぼすなよ」を「バラエティを~滅ぼすなよ」に、「この国を~おちょくるなよ」を「フジテレビを~おちょくるなよ」に変えて歌ったが、あれから6年半が経ち、石橋は今のバラエティ、フジテレビをどう見ているのか。
「こないだの『27時間テレビ』で、若い総合演出の2人が頑張って数字をとったというのは、フジテレビにすごく力になると思うし、彼らの成功体験をこれからどれだけ増やすかが、フジテレビ復活への道だと思うんで、あの2人以外にも若い力がどんどん出てきて頑張ってくれたら、お台場も盛り上がると僕は期待してますね。彼らが本当にエースになる頃には、俺はもうこの世の中にいないかもしれないけど(笑)、フジテレビがまたテレビの中心になってくれるのを、『27時間』を見て期待しました」
これを聞いた山里は、「今日もすごく面白いものをこれだけたくさんの方たちと過ごして作ってる現場にいると、“やっぱりテレビ面白いな”って思えるんですよ。“テレビって楽しいな”というのを全部教えてくれたのがとんねるずさんだったので、僕らもそうなれるように頑張りたいなと思いました」と、バラエティを受け継ぐ立場として決意を新たにしていた。