シャオミは10月10日、9月のグローバルイベントで発表された「Xiaomi 14T Pro」「Xiaomi 14T」の両機種を国内でも発表した。「Xiaomi 14T Pro」は11月下旬より、「Xiaomi 14T」は12月中旬より、それぞれ販売を開始する。

  • Xiaomi 14Tシリーズ

    Xiaomi 14Tシリーズ

「Xiaomi 14T Pro」は、キャリアとしてはソフトバンクが取り扱うほか、オープンマーケット版(SIMフリー版)としても販売される。価格はチタンブラック/チタングレー/チタンブルーの3色。ソフトバンクでは本機を“神ジューデン”スマホのラインナップとして販売する。オープンマーケット版の価格はストレージ256GBモデルが109,800円、ストレージ256GBモデルが119,800円。

「Xiaomi 14T」は、国内ではau/UQ mobileからの発売。カラーはチタンブルー/チタングレー/レモングリーンの3色が用意される。レモングリーンはau Online Shopのみの取り扱いになる。

なお今回発表の両製品については、9月にドイツで開催されたグローバル発表会のレポートおよびファーストインプレッションをすでに掲載している。そちらも合わせてお読みいただきたい。

10月11日追記:記事初出時、シャオミからの発表に基づき「Xiaomi 14T」についてワイヤレス充電に対応するとの記載をしておりましたが、シャオミよりワイヤレス充電に非対応であると発表の訂正がありましたため、記事も修正させていただきました。

Xiaomi 14T Pro

「Xiaomi 14T Pro」は、独ライカカメラと共同開発した、メイン/望遠/超広角のトリプルカメラシステムを搭載。今モデルから国内でも正式にライカカメラとの共同開発であることを謳い、「LEICA」銘が入るようになった。レンズはグローバル版の「Xiaomi 13T Pro」のVARIO-SUMMICRONレンズから、ハイエンドモデル「Xiaomi 14 Ultra」にも搭載されているVARIO-SUMMILUXレンズにアップグレードされており、低光量の環境でもディティールをとらえてくれる。

  • 「Xiaomi 14T Pro」カメラ部

    前モデル「Xiaomi 13T」は諸事情から国内モデルには「LEICA」銘が入っていなかったが、「Xiaomi 14T Pro」にはしっかり「LEICA」表示がある

センサーは1/1.31インチのLight Fusion 900(カスタム)を採用。13.5EVの高いダイナミックレンジとネイティブ14ビットの色深度を誇る。

ポートレート撮影では、より自然でボケにより被写体が際立つマスターポートレートモードを、23mm~75mmの領域で利用可能。映画モードでは2.39:1のアスペクト比を適用し、背景ボカし効果を適用した撮影が行える。焦点切り替え機能を利用すれば、映画のような動画になる。またワンタップで切り替えられるMaster Cinemaモードは、Rec.2020準拠のプロレベルの10ビット動画を撮影できる。

5,000mAhのバッテリーは、120WのXiaomi ハイパーチャージに対応し、19分で100%充電が可能。1,600回の充電を行っても80%の最大容量を維持するとしており、長期間の利用に耐えるだろう。

  • バッテリー充電のイメージ

    120WのXiaomi ハイパーチャージに対応する5,000mAhのバッテリー

CPUはMediaTek Dimensity D9300+を採用。Google Geminiも利用でき、画像をなぞってWeb検索を行える「かこって検索」にも対応したほか、文字起こしや字幕の生成、翻訳、写真の背景にあわせて周辺の様子を生成する「AI拡大」などのAI機能も利用できる。

  • AIの活用

    旅行、クリエイティブ、仕事と、様々な場面でAIを活用できる

ディスプレイは、新しいカスタム発光素材を採用した、1.5K解像度(2,712×1,220ドット)の6.7インチ有機EL(AMOLED)フラットディスプレイ。リフレッシュレートは144Hzに対応しており、使用シーンや時間に応じて色温度と輝度を最適に調整してくれる。

  • なめらかな表示が可能なディスプレイ

    なめらかな表示が可能なディスプレイ

IP68の防水防塵に対応し、おサイフケータイにも対応。日常使いの便利さにおいても、しっかり日本国内のユーザーのニーズに応える製品になっている。

  • IP68に対応

    IP68に対応

Xiaomi 14T

「Xiaomi 14T」は、MediaTek Dimensity 8300-Ultraを搭載。その他の仕様で「Xiaomi 14T Pro」に一歩譲るところはあるものの、十分に高性能なスマートフォンだ。

カメラは「14T Pro」同様にライカカメラとの共同開発によるトリプルカメラだが、「14T Pro」の望遠カメラの倍率が2.6倍なのに対して、「14T」は2.0倍と少し抑えられている。イメージセンサーも1/1.56インチのソニーIMX906センサーだ。

充電についても、「14T」は67W Xiaomi ターボチャージ対応で、15分で約50%まで充電可能となっている。ワイヤレス充電にも非対応。

背面はチタンブルー/チタングレーがガラス素材、レモングリーンはPU素材のヴィーガンレザー仕上げとなる。

両機種のスペック

両機種の主なスペックは以下のとおり。

共通

  • OS:Android 14(Xiaomi HyperOS)
  • 内蔵メモリ:12GB
  • ディスプレイ:約6.7インチ 有機EL(AMOLED)1.5K(2,712×1,200ドット、リフレッシュレート最大144Hz)
  • SIM:nanoSIM+eSIM
  • インカメラ:約3,200万画素
  • Bluetooth:バージョン5.4
  • 防水/防塵:IPX8/IP6X
  • 生体認証:ディスプレイ指紋認証、顔認証
  • その他の機能:NFC対応、おサイフケータイ対応
  • インタフェース:USB Type-C

Xiaomi 14T Pro

  • カラー:チタンブラック/チタングレー/チタンブルー
  • CPU:MediaTek Dimensity 9300+
  • ストレージ:256GB/512GB
  • アウトカメラ:LEICA VARIO SUMMILUX 1:1.6-2.2/15-60 ASPH. メイン約5,000万画素+2.6倍望遠約5,000万画素+超広角約1,200万画素
  • Wi-Fi:IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax/be(Wi-Fi 7/Wi-Fi 6E)
  • バッテリ容量:5,000W(120W Xiaomi ハイパーチャージ/ワイヤレス充電対応)
  • サイズ/重さ:約W75×H160×D8.4mm、約209g

Xiaomi 14T

  • カラー:チタンブルー/チタングレー/レモングリーン
  • CPU:MediaTek Dimensity 8300-Ultra
  • ストレージ:256GB
  • アウトカメラ:LEICA VARIO SUMMILUX 1:1.7-2.2/15-50 ASPH. メイン約5,000万画素+2倍望遠約5,000万画素+超広角約1,200万画素
  • Wi-Fi:IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax(Wi-Fi 6E)
  • バッテリ容量:5,000W(67W Xiaomi ターボチャージ)
  • サイズ/重さ:約W75.1×H160×D7.8mm、約195g(チタンブルー/チタングレー)/約193g(レモングリーン)