マイナビは、2025年卒就活生における「就職後の副業や投資」についての調査結果を10月9日に発表。本調査結果は、2024年6月・8月・9月に行われた2025年卒大学生活動実態調査のデータ、2023年11月に行われた2025年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査のデータを総合したものとなっている。
まずは、就職後の副業・社会人になった際の資産形成のための投資(株式投資やNISAなど)に関する考えについて質問。副業を検討する学生は66.0%、投資を検討する学生は76.9%となり、就職先以外にも収入源を複数持ちたいと考えている学生が多かった。
続いて、就職後の収入と生活についての現状のイメージについて質問。就職先の給与イメージを聞くと「満足する生活ができそう」は36.7%にとどまり、「最低限の生活はできそう」(49.4%)とは12.7ptの差があった。
5割近い学生が最低限必要な給与はもらえるが、自身の満足いく給与には足りないと思っている様子がうかがえた。
新卒で入社する会社で何年働きたいかという質問には、「わからない」(34.3%)が最多であるものの、「定年まで」(20.1%)、「10年以上」(20.0%)といった回答が続き、長く働きたいと考える学生は4割を超えた。転職も珍しくない昨今だが、1社で長く働きたいと考える学生も少なくないという。
副業をしたい理由についての質問には、「貯金や自由に使えるお金を確保するため」(61.6%)や「生活費や学費(奨学金等)など生計維持のため」(38.8%)など金銭的な理由が上位に挙がった。
また、将来の不安についての質問には、結婚や親の介護など、10~20年後の近い将来の不安ではなく、「老後の貯蓄(生活費)が足りない」(39.4%)や「年金がもらえないかもしれない」(30.8%)など、「老後の生活」を不安視する回答が上位に挙がった。学生は直近の生活だけではなく、退職後の生活も想定したうえで、経済的な備えをしていることがうかがえる。