フジテレビの宮司愛海アナウンサーが5日、オーディオストリーミングサービス・Spotifyのポッドキャスト番組『宮司愛海のすみません、今まで黙ってたんですけど…』に出演。「自分の軸がなくモヤモヤしている」という悩みにアドバイスを送った。
社会人10年目「総合職で専門性がないのが悩み」
この日の配信では、宮司アナと同い年だという女性リスナーが、「大学卒業後、ずっと同じ会社で働いているが、総合職で専門性がないのが悩み」だと吐露。社会人10年目になり、これまでさまざまな部署を経験したというが、「転職をしようにも軸がなくモヤモヤしている。将来なりたい姿が見えず悩んでいる」そうで、「転職や結婚、出産を経験している友人や同期を見て、自分の人生を自分で進めていてすごいなと思ってばかり」だとこぼした。
「私も同じ悩みを持ってますよ」と返した宮司アナは、「アナウンサーは専門職でもあるけど、総合職でもあって。専門性があると思いきや、全然専門性がない」と説明。「ずっとスポーツ実況をやっていて、この分野においては第一人者だという人は超専門職」だと前置きしながら、「私は会社入って、情報番組やって、スポーツ番組やって。バラエティ番組もちょこちょこやりつつ、報道番組やって。いわば、いろんなジャンルを渡り歩いてきたタイプなので、すごくよくわかります」と相談者の悩みに共感を寄せた。
また、“自分の軸”について、「何が一番やりたいことなんだろう? っていうのは、私もすごく悩みます」と話した宮司アナ。一方で、キャリア形成に対し、「何か目標があって、そこに向かって進んでいく。自分で計画を立てて筋道を立ててやっていくっていうやり方もあれば、目の前のことを一つひとつこなしたり、クリアしたり、頑張って乗り越えたりして。その繰り返しでいつの間にか、こんなところにたどり着いた! みたいなキャリアの築き方もある」とも。その方法は人それぞれだと強調し、「コツコツ目の前のことを頑張ってるっていうことが、まずすごいこと。そういう頑張り方もあるから」と相談者を励ました。
最後に、「別に、何者かにならなくても。“あの人はこういうところで大成してる。私もしなきゃ!”って思うとしんどいしね」と伝えた宮司アナは、「最近、私はとにかく淡々とっていうのを大事にしてる」と告白。「安定して目の前のことを一つひとつ淡々とやっていくフェーズと、いつの間にか荒波の中に身を置いてるみたいなフェーズがある。否が応でも変わるべきときは変わるから」と心の持ち様を語り、「目の前のことを一生懸命やってること自体が素晴らしいと思うから、焦らなくていい。同じ悩みを抱える者として、頑張っていきましょう」とエールを送って締めくくっていた。
【編集部MEMO】
2023年11月にスタートした『宮司愛海のすみません、今まで黙ってたんですけど…』は、フジテレビアナウンサー・宮司愛海がパーソナリティを務めるSpotifyオリジナルポッドキャスト番組(毎週土曜9時配信)。宮司アナは番組開始前、「入社9年目、会社員として働く毎日で感じたこと、思ったことを話します。アナウンサーとしての私、32歳の等身大の私。背伸びせずありのままの気持ちを言葉で表現したいと思っています。基本的には“ひとりごと”のつもりですが、時々素敵なゲストの方をお迎えしていくつもりです」とコメントを寄せ、「リスナーの皆さまからのメッセージや叱咤(しった)激励も織り交ぜながら、素敵な番組を作っていきたいと思っています!」と意気込んでいた。