10月27日に開催される「横浜マラソン2024」に向けたサービス「デジタルスタンプラリー」「ウェルカムサービス (デジタルクーポン)」が10月1日よりスタートした。横浜マラソン組織委員会事務局とNTT東日本 神奈川事業部に、同サービスの魅力を伺ってみたい。

  • 10月27日に開催される「横浜マラソン2024」

10月27日に「横浜マラソン2024」開催

今年もマラソンの季節がやってきた。10月27日の「横浜マラソン2024」は、スポーツの振興や健康増進、横浜市の賑わいづくりを目的として開催されているマラソン大会だ。テーマは「する、みる、ささえる」すべての人が楽しめる大会。参加者・観戦者・ボランティアといったすべての人たちが楽しめる大会を目指している。

2015年から、「フルマラソン」「みなとみらい7kmラン」「車いすチャレンジ」という3つの種目を中心としてランナーに親しまれてきた。

2023年からは「ペアリレー」「ファンラン (中学生)」「ファンラン (ファミリー)」も種目として追加され、より若い世代や家族全員で楽しめるイベントへと進化。昨年度の「横浜マラソン2023」では、約2万3,000人が出走、約47万1,000人の沿道応援者が集ったという。

  • 横浜マラソン 公式Webページ

また、2022年度からNTT東日本 神奈川事業部と連携し、「デジタルスタンプラリー」や「ウェルカムサービス (デジタルクーポン)」などの試みも実施されている。

横浜マラソン2024では、このデジタルスタンプラリーとウェルカムサービス (デジタルクーポン)をさらにパワーアップさせて開催するという。横浜マラソン組織委員会事務局とNTT東日本 神奈川事業部に見どころを伺ってみよう。

10月1日からは「デジタルスタンプラリー」と「ウェルカムサービス」がスタート

デジタルスタンプラリーは、横浜マラソンのコース周辺に設定されたスポットを巡り、スマートフォン上のスタンプを取得してポイントを集めるイベントだ。SDGsに関するクイズを用意したスポットもあり、ポイント数に応じて景品が当たる抽選会に参加することができる。さらに、スタンプの取得総数に応じてカーボンオフセットを実施する。

  • 「デジタルスタンプラリー」のWebブラウザ画面。マップには横浜マラソンのコースとともにスタンプを押せるスポットが表示される

ウェルカムサービス(デジタルクーポン)は、横浜市内の地元店舗等と提携して、店舗情報の表示とデジタルクーポンを提供するサービス。使い方は簡単で、サービスを利用できるお店でクーポンを見せるだけだ。ランナーや応援者はもちろん、通常の横浜観光でもおトクに街を巡ることができる。

  • 同Webブラウザ内「ウェルカムサービス(デジタルクーポン)」。店舗を押すと割引サービスの内容とクーポンが表示される

両サービスはどちらも10月1日よりスタートしており、「横浜マラソン 2024」開催前からその恩恵を受けることが可能だという。

横浜マラソン組織委員会事務局 広報課 サービス課の笹沼祐希氏は、「"マラソンコースを走りながら横浜について知っていただく"という目的はもちろんありますし、マラソンと関係なく横浜を巡っていただいても、街の魅力を感じていただくことができると思います」と、その魅力をアピールする。

  • 横浜マラソン組織委員会事務局 広報課 サービス課 笹沼祐希 氏

デジタル化で利用者に「街を巡る楽しさ」を

横浜マラソンでは、もともとクーポンサービスは実施していたという。だが「出走しない方にも広くイベントを楽しんでほしい」という思いから、パートナーの一社でもあるNTT東日本の協力を受け、同社のデジタルスタンプラリーの仕組みも活用し、デジタル化に踏み切った。

こうして2022年度からデジタルスタンプラリーやウェルカムサービス(デジタルクーポン)がスタートしたが、当時は告知が遅れたり周知が十分ではなかったこともあり、利用者は限定的だったという。それでも利用者からは「楽しかった」「景品が当たって嬉しい」といった声が届いており、2024年度はさらなる利用が期待されている。

NTT東日本 神奈川事業部 ビジネスイノベーション部 まちづくり推進グループの菅原夕季氏は、「このイベントには、大変力を入れてご検討いただいております。そのおかげもあって、本年度はいろいろなスポット、協賛社さんにご協力いただき、さまざまな企画を盛り込むことができました」と話す。

  • NTT東日本 神奈川事業部 ビジネスイノベーション部 まちづくり推進グループ 菅原夕季 氏

さらにNTT東日本 神奈川事業部 ビジネスイノベーション部 まちづくり推進グループ シニアコンサルタントの加来良太郎氏は、次のようにコンテンツ作りの工夫について述べた。

「我々の役目は、スマホで参加されるみなさまに楽しくまわってもらうことです。そのためにユーザビリティを意識して作りました。リアルに街をまわりつつ、スマホでもまわっていただくことになるので、煩雑になりがちなところがあるんですね。遊び方や画面変遷がわかりやすいよう工夫して、親御さんが子供と一緒に巡る場合でもストレスなく利用できることを重視しました」(NTT東日本 加来氏)

  • NTT東日本 神奈川事業部 ビジネスイノベーション部 まちづくり推進グループ シニアコンサルタント 加来良太郎 氏

横浜マラソン組織委員会事務局は、デジタル化の恩恵として、横浜市内の人流解析や利用者属性の調査にも期待を込める。

「これまでのデジタルスタンプラリーは、主にランナーの方にご利用いただいたような形です。40~50代の方が多く、それに加えてランナーのご家族やご友人が一緒にご参加されたというデータが出ています。今回はSDGsクイズなども盛り込みましたので、より若年層にも利用していただければうれしいですね」(事務局 笹沼氏)

「横浜マラソン2024」ポスターにも仕掛けが

横浜マラソン組織委員会事務局 サービス課 営業課の原嶋星児氏は、「マラソンはランナーと近隣の方々だけのお祭りごとと捉えられがちですが、総人口377万人の横浜市として幅広い方々に参加していただきたいですし、市外からもぜひ横浜を訪れて楽しんでいただきたいと思っています。ひいては『また横浜に、神奈川に来よう』と思っていただくことが私たちのゴールです」と語る。

  • 横浜マラソン組織委員会事務局 サービス課 営業課 原嶋星児 氏

10月27日の開催より、およそ一カ月前の10月1日から「デジタルスタンプラリー」と「ウェルカムサービス(デジタルクーポン)」を開始したのは、ランナー以外にも参加してもらいたいという思いがあるという。

「実は横浜マラソン2024のポスターの中にもデジタルスタンプラリーのスポットをセットするという仕掛けをしているんです。身近にあるポスターからQRコードを読んでいただければ、そこからデジタルスタンプラリーがスタートします。当日のフェスタ会場では、7ポイントをゲットした先着500人に参加賞のプレゼントも用意しました」(事務局 原嶋氏)

オンラインイベントも10月17日から実施

さらに大会の一週間前、10月17日からは「横浜マラソンONLINE EXPO2024」がオンライン上で実施されるという。

「『横浜マラソンONLINE EXPO2024』も、オフィシャルパートナーやコース、ラッキー給食の紹介などコンテンツが盛りだくさんです。その中でもオフィシャルパートナーのページを巡っていただくとスタンプが取得できるようになっています。当日はマラソンの様子を生中継もしますので、大会前から当日まで、みなさんで楽しんでいただきたいと思います」

またマラソンのゴール地点となるパシフィコ横浜の臨港パークでは、10月27日大会当日、「横浜マラソンフェスタ2024」も開催される。さまざまなブースやキッチンカー、ステージイベントや表彰式などが行われるので、出走される方はもちろん、応援する方、興味のある方もぜひ現地を訪れてほしい。

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