米Appleは10月8日(現地時間)、iCloud.comのアップデートのロールアウトを開始した。

iCloud.comは、Appleが提供するWebサービスである。自分のアカウントではないMacやiPad、Windows PCでも、Webをブラウザを使ってログインすることで、iCloud Driveに保存されたファイルやコンテンツにアクセスでき、メール、連絡先、カレンダー、写真、メモ、リマインダー、Pages/Numbers/Keynote、デバイスを探すなどのWebアプリを使用できる。

デザイン面では、アップデートでダークモードが追加された。使用しているデバイスのライトモード/ダークモード設定が自動的に反映される。また、6色から選んで背景をカスタマイズできるようになった。背景色の変更は、ホームページ最下部までスクロールするか、右上のアカウントから[iCloud設定]を開き、[ホームページをカスタマイズ]から[背景色を選択]で行う。

ファイル管理関連では、「iCloud Drive」で「共有ビュー」タブから共有されたファイルを確認できるようになった。

「iCloud写真」は今回最も大きなアップデートを受けたアプリである。ライブラリ表示のナビゲーションが改良され、左上のカレンダー・アイコンを押すと表示されるポップアップメニューで月または年を簡単に切り替えられるようになった。これにより、大量の写真を含むライブラリでも、目的の月への素早い移動が可能となった。また、写真の情報パネルに、写真の日付・時刻および位置情報を編集する機能が追加された。さらに、ホームページで、「写真」のタイルの表示にマイアルバム内のアルバムを設定できるようになった。

「メモ」では、メモのピン留めが可能になった。メモのリストで右クリックまたはControlキーを押しながらクリックし、表示されるメニューでピン留め/ピンを外すを変更する。ピン留めしたメモは、メモのリストで先頭に表示される。ホームページのタイルに、ピン留めしたメモを表示することも可能である。

「リマインダー」がリストの作成に対応し、Webアプリ版でもタスクの細かな整理が可能となった。「iCloudカレンダー」は、イスラム教で用いられるヒジュラ暦のサポートを追加。アプリのデザインが全体的にアップデートされた。