花王は、「帰宅後の入浴に関する調査」の結果を10月8日に発表。同調査は、2024年8月に全国の20~50代の男女1,000人を対象にインターネットで実施した。
まずは「普段の生活で帰宅後すぐの入浴を行っている頻度はどのくらいか」と質問。帰宅後すぐの入浴をしている人は約3割(27.1%)となった。一方で、帰宅後すぐの入浴をせず、食事の後や寝る前などの遅めの入浴をおこなっている人は約半数(48.5%)となり、帰宅後すぐの入浴はかなり少数派という結果に。
帰宅後すぐの入浴を「毎日している人」と「できる日にしている人」に対して、帰宅後すぐの入浴をした日と、それ以外の日で夜の時間の過ごし方の満足度がどれぐらい変わるかを質問。帰宅後すぐの入浴をした日の方が「満足度が高い」と回答した割合が約8割(76.0%)を占める結果となった。
現状は生活に取り入れていない人も、入浴のタイミングを"帰宅後すぐ"にすることで、夜の過ごし方の満足度を高めることができるといえるだろう。
帰宅後すぐの入浴を「毎日している人」と「できる日にしている人」に対して、帰宅後すぐの入浴をしたことで感じているメリットを質問。帰宅後すぐの入浴をしている人は「寝るまでの時間をより有意義に過ごせる」や「お風呂の時間を気にせず、落ち着いてゆったりできる」などをメリットとして実感していた。これらが夜時間の充実度の高さにつながっているよう。
また、帰宅後すぐの入浴を「毎日している人」と「できる日にしている人」に対して、帰宅後すぐの入浴をする日と、そうでない日とでは翌日のパフォーマンスが違うと感じるかどうかを質問。帰宅後すぐの入浴を行うことで、約半数(48.4%)の人が翌日のパフォーマンスが上がったと感じていた。帰宅後すぐの入浴をすることが、夜の時間の過ごし方だけではなく、翌日までポジティブな影響を与えていることがわかる。
帰宅後すぐの入浴を「毎日している人」と「できる日にしている人」に対して、いつから生活に取り入れているかを質問。帰宅後すぐの入浴をしている人の約8割(75.5%)が2年以上も前から帰宅後すぐの入浴を生活に取り入れていることがわかった。生活習慣として帰宅後すぐの入浴をすることが定着しているよう。
帰宅後すぐの入浴を「毎日している人」と「できる日にしている人」に対して、帰宅後すぐの入浴をするためにしている工夫について質問。「朝に寝巻も用意しておく」や「お風呂掃除をすませておく」といった"入浴前の準備のためのハードルを下げる"回答が目立った。
これらの工夫は、着替えの用意といったように手軽に始められるものが多く、継続することが困難ではない回答が多い。他にも、「冷たい飲み物を冷やしておく」などの、"お風呂後の楽しみを作る"工夫も行っていた。
これらの調査結果について、東京都市大学・人間科学部教の早坂信哉氏は「帰宅後すぐの入浴はくつろぐ時間が長くなる、睡眠の質が良くなるなど様々なメリットがあると考えられますが、今回の調査でもその傾向がしっかりと見えました。帰宅後は早くプライベートタイムに切り替えた方が心身の疲労回復の時間を長く取ることができ、しっかり眠れるのでお肌にもよく、翌日のパフォーマンスの高まりも期待できます」などとコメントを寄せた。