エムフロは、「細かい上司に関する意識調査」の結果をランキング化し、10月4日に発表。本調査は2024年8月29日~9月12日の期間、仕事をしている男女440人(女性268人/男性172人)を対象にインターネットで実施した。
上司が細かいと思う瞬間を尋ねると、1位は「文書・表の作り方に口を出す」(154人)だった。理由として「報告書の文字サイズと位置を直すように指摘すること」「文字間のスペース・点の入れ方・改行の場所を細々言われ、細かいと思いました」といった声が集まった。
2位は「顧客対応・マナーにうるさい」(53人)。「物の渡し方について、両手で持ち頭を下げて渡すように指摘された」「取引先との商談で、一人称の僕・私などまで上司と同じ言葉遣いを求めてくる」といった意見が寄せられた。同僚や顧客を不快にさせないマナーは重要だが、指摘が細かくて驚いた人も多いという。
3位は「スケジュール管理が細かい」(27人)がランクイン。「数秒の無駄な作業を指摘された」「用事で出勤が遅れるとき、分単位でランチや残業の調整をさせられる」といった意見が寄せられた。上司が残業に厳しく、回避できない理由で残業している場合も注意されて釈然としない思いを抱えているケースもあるという。
以降、4位は「自分のこだわりを押し付ける」、5位は「物の場所・置き方にこだわる」が続いた。
続いて、上司に細かい指摘を受けたときにどう思うかを尋ねると、最多は「重要だと思えない」(96人)、次いで「納得する・勉強になる」(81人)と続いた。的確な指摘ならありがたく受け取っている人も一定数いる一方、3位以降は「面倒くさい」、「イライラする」などが続き、全体的にはネガティブな受け取り方をしている人が多いという結果に。
上司の細かい指導が役に立った経験がある人は、「よくある」「たまにある」を合わせて50.4%と半数を超える結果に。一方「全くない」と答えた人は14.1%で、多くの人が上司の細かい指摘から何らかの助けや学びを得ているよう。
「細かい上司の対処法」を聞いたところ、1位は「従っておく」(204人)、2位「深く考えず受け流す(95人)」、3位「上司に合わせる」(56人)が続き、上司を立てて、おとなしく対応する人が多かった。
ただ、「従う・受け流す」と答えた人の中には「とりあえず話を聞いて納得したように見せる。あとは自分で考えて行動する」との声が寄せられた。表面的な対応にとどまり、実際に上司の指示を仕事に反映させていない人も。
細かい指摘や管理に対しては、納得できるなら従ったり、指摘されないように上司に合わせたりする人が多いという結果に。一方納得できないことに関しては、受け流したり反論したりする人も。表面上は従っていても、実際には業務に反映させていないケースもあった。