GOLD CAREERは、転職における年収変動についての調査結果を10月7日に発表した。同調査は2024年9月13日〜2024年9月25日の期間、クラウドソーシングサービスに在籍する446人を対象にインターネットを用いて行われた。
転職で年収が上がった人・下がった人の割合を調査したところ、全体の年収変動としては、その割合はどちらも約4割と同程度という結果になった。
年代別で見ると、年収が上がった人は20代が最も多く、年代が上がるにつれ年収が下がった人の割合が増えている。若い世代はキャリアを形成している段階であり、年収の伸びしろが多く、年収アップの割合が多い、と同社は推察する。また、50代以上になると年収が下がる人の割合が増えており、雇用形態の変化や前職より役職や階級が下がるケースが要因だという。
男女別で見ると、年収が上がった人の割合は男性の方が多い結果となった。管理職に就く割合はいまだ男性の方が多いことや、女性は結婚や出産などのライフイベントによる休職やブランク期間が発生しやすいことが要因として考えられるという。
転職で年収が上がった人における変動額を調査したところ、「100万円未満」が全体の7割を占めた。
また、年収が下がった人に対して、変動額別の人数を調査しところ、「100万円未満」が全体の7割を占めている。一方、年収が100万円~150万円下がる人も約2割を占めており、未経験職種への転職や、規模の小さい企業に転職した場合には大きく年収が下がってしまうことが要因として考えられるとのこと。
転職の満足度について聞いたところ、年収が上がった人や変動がなかった人においては、「転職に満足している」は8割以上と高い割合を占めた。一方で年収が下がった人は転職に満足している割合が減り、約4割が不満を持っていることが判明。
次に、転職において年収の重要度を尋ねたところ、「重要」だと感じる人は全体の9割以上と、多くの人が年収を重視していることが分かった。「最重要ではないが重要である」と回答した人は76.5%を占めており、年収以外の理由で転職する人も、年収の重要性を感じている人が多かった。
転職で年収がどこまで下がるのを許容できるかを調査したところ、「年収が下がることが許容できない」人の割合は3割程度で、許容できても50万円未満という人が多く占めている。