板橋区の舟渡四丁目に9月30日、都内最大の大型物流施設「MFLP・LOGIFRONT東京板橋」が竣工した。事業者は三井不動産および日鉄興和不動産。
同施設が立地する場所は、日本製鉄の君津製鉄所東京地区跡地。大型物流施設としての機能だけでなく、地域に貢献する防災・環境配慮の取り組みや、緑道や広場の整備など、開放的な広場空間の創出といった近隣への配慮、地域ものづくり産業との連携などを行う多面的な施設となる。
2階から6階の車路には、荒川の氾濫の危険性が高まり、基本的な避難行動である区南部の武蔵野台地への高台避難が間に合わない場合に備え、約1,000人が緊急的に命をつなぐために退避できる「緊急一時退避場所」を確保。緊急用ヘリポートと施設をつなぐ「退避路」も整備した。
災害が発生した際に、全国から届く支援物資の保管・配送機能の強化を図るため、施設内に約1,000㎡の「板橋区災害時配送ステーション」も整備した。
「板橋区災害時配送ステーション」の管理運営は、ヤマト運輸と連携し、区内避難所の備蓄倉庫77か所を含む物資管理業務を委託。竣工に合わせ、10月1日には事業者およびヤマト運輸と防災機能に関する協力内容を定めた災害協定を締結した。