東京都昭島市と「さとふる」は、昭島市内で保存している新幹線0系の塗装修繕と屋根を架けるための寄付受付を「さとふるクラウドファンディング」にて開始した。

  • 昭島市で保存している新幹線0系の塗装修繕と屋根架設のための寄付金募集が始まった

昭島市つつじが丘にある新幹線0系は、1992年4月に市民図書館分室として開館し、「新幹線電車図書館」の愛称で市民に親しまれてきた。しかし2020年3月、同じつつじが丘に市民図書館が開館すると、「新幹線電車図書館」は施設規模が小さく、機能が重複することから、図書館分室としての役目を終えた。

今後の車両の利活用について、昭島市は「慎重に検討をしている段階」とした上で、解体や売却はせず、市の財産として残す方針。ただし、車両のサビや塗装の劣化が進行していることから、修繕を行い劣化の進行を止める必要性が生じていた。2023年度に塗装修繕費と屋根の架設費を募る第1期の寄付金募集を行い、現時点までに当初の目標金額である1,500万円近くの寄付金が集まったという。

実際の事業費は第1期の目標金額を大きく超えることから、今年度も引き続き寄付を募集することに。今回の目標金額は750万円。集まった寄付金は、車体のサビや劣化した塗装を剥がして新たに塗装を行う費用と、車両を直射日光や雨から保護するための屋根を架けるための費用に充てる。寄付金の受付期間は12月26日まで。2025年1月に塗装修繕と屋根架設を開始し、7月に完了する予定。8月から新幹線車両の公開を再開する。