イカロス出版は、鉄道写真家・南 正時氏の写真とエッセイを通して新幹線60年のあゆみを振り返る書籍『新幹線60年大百科』(A5判176ページ、2,530円)を刊行した。

  • 「弾丸列車」0系の誕生を振り返るページ

1964年6月、当時17歳だった南氏は、米原付近で偶然目にした新幹線試運転電車を撮影した。1971年に鉄道写真家として独立し、新聞、鉄道雑誌、旅行雑誌で活躍。勁文社「鉄道大百科」シリーズをはじめ、著書は50冊以上を数える。

時は流れ、新幹線試運転電車を撮影した60年後の2024年、故郷「越前たけふ」で北陸新幹線の試運転列車を撮影した。南氏の鉄道写真家としての歩みは、文字通り新幹線とともにあったといえる。

  • 60年ぶりに撮影した新幹線の試運転電車を紹介するページ

  • 『新幹線60年大百科』表紙

『新幹線60年大百科』は、新幹線を撮り続けた南氏がすべての新幹線車両を回顧し、60年間の貴重な写真とエッセイでつづる。0系や国鉄初の2階建て電車、「カモノハシ新幹線」と呼ばれた700系、「新幹線の進化系」N700Aなど、各時代の新幹線を詳細な車内記録写真とともに紹介。新幹線の食堂車や試験電車に同乗した際の記録など、貴重な写真も多く収録している。