MM総研は9月25日、「子どものスマートフォン利用実態(2024年8月調査)」の結果を発表した。同調査は2024年7~8月、5~17歳のスマートフォンを保有する子を持つ親1,316人を対象に、インターネットで実施した。
5~17歳の子どもの携帯電話端末所有状況を聞いたところ、47.9%が「スマートフォンを所有している」と回答した。小学生から中学生へ進む節目の12歳でスマートフォン所有率は60.9%と過半数を超えている。5~11歳では「携帯電話端末を所有していない」が過半数を占めた。
5~17歳の子どもの携帯電話全体の月額利用料金は3,134円だった。スマートフォン利用者のみの月額利用料金は 3,707円で、携帯電話全体より573円高い。5~17歳の子どもの1週間あたりのスマートフォン利用時間は、1,219分(20時間19分)となった。
子どもが利用するスマートフォンの利用機能・サービスについて聞くと、「通話アプリを利用した通話」(84.5%)が最も多く、「インターネット検索・情報収集」(79.9%)、「カメラ撮影(写真撮影)」(79.3%)、「動画視聴」(77.0%)と続いた。
子どもにスマートフォンを所有させている目的で最も多かったのは、「親子・家族間の連絡」(74.6%)だった。次いで「友人間の連絡」(58.2%)、「事件・事故への備え」(37.5%)、「災害への備え」(28.6%)、「家族のGPS共有」(24.4%)となっている。
子どもがスマートフォンを所有していることで感じている懸念・不安と実際に経験したトラブルについて聞いた。懸念・不安のTOP3は「スマートフォン依存」(48.2%)、「視力の低下」(43.5%)、「いじめ・友人間のトラブル」(35.6%)で、実際に経験したトラブルでも「スマートフォン依存」(14.0%)が最多だった。次いで「視力の低下」(12.5%)、「学力の低下」(8.6%)と続く。
子どものスマートフォンを利用する上で設けているルールでは、「1日あたりの利用時間」(27.7%)で最も多く、「アプリ・サイト内課金の禁止」(26.0%)、「有料アプリのダウンロードの禁止」(23.0%)と続いている。破られたことがあるルールの1位も「1日当たりの利用時間」(16.7%)で、2位は「利用可能な時間の制限」(9.2%)、3位は「歩きスマホ・ながらスマホの禁止」(8.6%)だった。