群馬、栃木、茨城の3県は北関東と括られ、かつては存在が軽かった。魅力度ランキングでは47都道府県中の最下位を争いあっていたものだ。だがなんと!日陰者だった北関東がバラエティ番組で空前のブームとなっているという!

そこで、午後7時から10時までのゴールデンタイムのテレビ欄に北関東が出てくる回数を、2007年と2023年で比べてみた。

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すると、群馬県は18回から76回の4.2倍に、栃木県は7回から61回と8.7倍、そして茨城県は4回から58回で14.5倍に増えていた。3県とも大躍進じゃないか!

この快挙に群馬県のマダムたちは「嬉しすぎ!」「いい風吹いてますね〜」と大喜び。

栃木県民のシニア夫婦はすっかり取材慣れしているようで、快挙を報告すると「すごっ!」としっかりカメラ目線で驚いていた。茨城県のグループに聞くと「茨城県に魅力あんのか?」とクールな反応。

とにかく、もうマイナーじゃない北関東、バンザイだね!

さらに!北関東ブームはテレビから出版業界にも波及している。

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様々な国を独特の視点で紹介してきた海外旅行のバイブル「地球の歩き方」から、群馬、栃木、茨城それぞれの本が10月3日に同時発売されたのだ

3県の担当編集者になぜ北関東を取り上げたのか聞いてみた。

「マイナーなところというと語弊がありますが、そういうところを盛り上げていく自負があります。」

では勝算はあるのか?この質問には3人して「勝算しかない!」と言ってのけた。しかもそれぞれ500ページの分厚い本。北関東にそんなにネタあるの?

茨城県民にこの出版を報告すると喜びつつも500ページと聞いて「何をそんなに載せるの?」と心配していた。群馬県民は「快挙!」栃木県民は「出世したね〜」と感慨深そうだ。

そんな北関東3県には新たな魅力が生まれている。

まず茨城県は超リゾート化しているという。「グランピング場があちこちにできた。イバフォルニア、茨城のカリフォルニアと呼ばれてる。」「大洗は湘南化してる。目の前が海でグランピングできるのは茨城だけ。」

大洗町のグランピング場、Sugar Beach Oaraiには白いドーム型のテントが並び地中海リゾートのようだ。

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群馬から来たファミリーは「大洗は民宿のイメージが強かったけど、南仏みたい。」お嬢ちゃんは「最高で楽しくておいしくってイェ〜イ!」と盛り上がっていた。

さらに北茨城市にはチームラボ幽谷隠田跡がオープン。

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「いろんな調査を重ねてすごく魅力ある土地だなと思った。」やはり茨城は魅力あるんだね!

栃木の新しい魅力は宇都宮市のアーバンシティ化だ。お年寄りのご夫婦は「ブレイクしてる!」と高揚しておっしゃる。二人連れ女子も「おしゃれな人が増えた。」と嬉しそう。

宇都宮駅東口が超都会的に大リニューアルし、人出が増えたのだ。

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次世代型モビリティLRTも開業1年で乗客数500万人を突破し、1周年イベントも盛り上がっていた。

そして若者が集まるオリオン通りが「表参道みたいな感じ」でホットスポットになっている。あちこちにオープンカフェの看板があり、若者たちが外で食事を楽しんでいる。

「カフェ感覚で飲めて、ヨーロッパっすね!」言われてみればパリの路地裏のオープンカフェに見えなくなくもないような。

ただ、9時になると灯りが消えるのは、やっぱり北関東タイムだった。

群馬県では焼きまんじゅうの進化が新たな魅力だ。茶色い味噌ダレをまんじゅうに塗った群馬のソウルフードがどう進化しているのか?

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前橋市の洋菓子店プレミアムバームに焼きまんじゅうバウムののぼりがあった。串に刺さった茶色いバームクーヘンだ。同じ前橋市のMOO CAFÉでは焼きまんじゅうマフィン、中に味噌ダレが入っている。
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「全国に届くんじゃないかと作ったけど、焼きまんじゅうを知ってるのは群馬県民しかいなくて、群馬でしか売れていません。」そりゃそうかもね。

さらに伊勢崎市のくしや忠次ではチョコバナナ焼きまんじゅうが出てくる。

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これを、オートレーサー新井日和選手に提供。彼女がオートレーサーを目指した頃から取材していたが、今は立派な選手となり最近は6連勝したという。素朴な15歳だったが、すっかり大人っぽく成長した21歳の新井選手にチョコバナナ焼きまんじゅうを差し入れすると、「すごい!おいしい!」東京に出してもイケると太鼓判。「東京ばな奈に対抗して」とまで言ってくれた。

新井選手とともにメジャーに成長した北関東3県、また楽しませてくださいね!