そこで、午後7時から10時までのゴールデンタイムのテレビ欄に北関東が出てくる回数を、2007年と2023年で比べてみた。
この快挙に群馬県のマダムたちは「嬉しすぎ!」「いい風吹いてますね〜」と大喜び。
栃木県民のシニア夫婦はすっかり取材慣れしているようで、快挙を報告すると「すごっ!」としっかりカメラ目線で驚いていた。茨城県のグループに聞くと「茨城県に魅力あんのか?」とクールな反応。
とにかく、もうマイナーじゃない北関東、バンザイだね!
さらに!北関東ブームはテレビから出版業界にも波及している。
3県の担当編集者になぜ北関東を取り上げたのか聞いてみた。
「マイナーなところというと語弊がありますが、そういうところを盛り上げていく自負があります。」
では勝算はあるのか?この質問には3人して「勝算しかない!」と言ってのけた。しかもそれぞれ500ページの分厚い本。北関東にそんなにネタあるの?
茨城県民にこの出版を報告すると喜びつつも500ページと聞いて「何をそんなに載せるの?」と心配していた。群馬県民は「快挙!」栃木県民は「出世したね〜」と感慨深そうだ。
そんな北関東3県には新たな魅力が生まれている。
まず茨城県は超リゾート化しているという。「グランピング場があちこちにできた。イバフォルニア、茨城のカリフォルニアと呼ばれてる。」「大洗は湘南化してる。目の前が海でグランピングできるのは茨城だけ。」
大洗町のグランピング場、Sugar Beach Oaraiには白いドーム型のテントが並び地中海リゾートのようだ。
さらに北茨城市にはチームラボ幽谷隠田跡がオープン。
栃木の新しい魅力は宇都宮市のアーバンシティ化だ。お年寄りのご夫婦は「ブレイクしてる!」と高揚しておっしゃる。二人連れ女子も「おしゃれな人が増えた。」と嬉しそう。
宇都宮駅東口が超都会的に大リニューアルし、人出が増えたのだ。
そして若者が集まるオリオン通りが「表参道みたいな感じ」でホットスポットになっている。あちこちにオープンカフェの看板があり、若者たちが外で食事を楽しんでいる。
「カフェ感覚で飲めて、ヨーロッパっすね!」言われてみればパリの路地裏のオープンカフェに見えなくなくもないような。
ただ、9時になると灯りが消えるのは、やっぱり北関東タイムだった。
群馬県では焼きまんじゅうの進化が新たな魅力だ。茶色い味噌ダレをまんじゅうに塗った群馬のソウルフードがどう進化しているのか?
さらに伊勢崎市のくしや忠次ではチョコバナナ焼きまんじゅうが出てくる。
新井選手とともにメジャーに成長した北関東3県、また楽しませてくださいね!