阪急交通社は4日、「トラピックス」ブランドの35周年を記念し、JR九州のD&S列車「ゆふいんの森」をチャーターした旅行商品を企画したと発表した。12月2日に博多駅から久大本線経由、12月3日に別府駅から豊肥本線経由で運行を予定している。
「ゆふいんの森」は「トラピックス」と同様、初運行から35年の歴史を持つJR九州の人気D&S(デザイン&ストーリー)列車。メタリックグリーンに彩られたヨーロピアンスタイルの外観で、まるで海外に来たかのような空気感が漂う。今回、特別貸切運行の1日目(12月2日)は博多駅から別府駅まで同列車のルーツである久大本線経由の特別ダイヤで運行。2日目(12月3日)は別府駅から豊肥本線経由の特別ダイヤで運行され、熊本駅から鹿児島本線経由で博多駅に帰着する。
久大本線経由・豊肥本線経由の特別ダイヤに関して、いずれも阪急交通社にとって初めての貸切であり、とくに豊肥本線での「ゆふいんの森」の運行は初とのこと。ハイデッカー構造の車窓から、有明海に注ぐ筑後川や東西に連なる美しい耳納連山、世界有数規模の阿蘇カルデラを横切る際の阿蘇外輪山の雄大な景観、立野駅でのスイッチバックなど楽しめる。途中駅で沿線地域の人々によるおもてなしが行われるほか、両日とも自由散策の時間(1日目は湯布院の街を約90分間、2日目は阿蘇神社や門前町を約120分間)を用意した。
計3コースを用意し、現在発売中の関西発に加え、10月5日に福岡発のコース、10月10日に名古屋発のコースも発売される。このうち福岡発(博多駅・鳥栖駅・久留米駅発)の「特別ルートでめぐるD&S列車 特急『ゆふいんの森』湯布院・阿蘇・別府2日間」は、「ゆふいんの森」に2日間・全貸切区間で乗車可能。旅行代金は4万9,900円(2~3名1室)・5万9,900円(1名1室)となっている。
関西発(新大阪駅・新神戸駅発)の「晩秋の九州7景めぐりと『ゆふいんの森』特別貸切運行モニターツアー3日間」は、12月3日の別府駅から博多駅まで「ゆふいんの森」(豊肥本線経由)に乗車でき、旅行代金は8万9,900円(2名1室)・11万9,900円(1名1室)。名古屋発(小牧空港発)のコースは12月2日の博多~由布院間で「ゆふいんの森」に乗車できる。各コースとも「ゆふいんの森35周年 × トラピックス35周年」記念のノベルティをプレゼントする。