北海道に次いで、2番目に大きな岩手県。NHK連続テレビ小説『あまちゃん』の舞台であり、大谷翔平選手の出身地でもあります。太平洋に面して続くリアス式海岸は世界有数の漁場となっており、かきやあわびなどの海の幸が有名。世界遺産の中尊寺金色堂や、チーズやバターでおなじみの小岩井農場があるのも岩手県です。
本記事ではマイナビニュース会員を対象に「岩手県のライバルだと思う都道府県は?」というアンケート調査を実施。結果をランキングにしてご紹介します。
岩手県に行ったことはある?
岩手県出身、または仕事や旅行などで岩手県を訪れたことがあるかを聞いたところ、回答は以下のようになりました。
ある…65.3%
ない…34.7%
本記事のランキングは、「ある」と答えた方からの回答を元に作成しています。
岩手県のライバルだと思う都道府県ランキング
次に、岩手県のライバルだと思う都道府県を聞いたところ、トップ8は以下のようになりました。
1位 秋田県(26.8%)
2位 青森県(24.7%)
3位 宮城県(17.0%)
4位 山形県(7.2%)
5位 北海道(6.7%)
6位 福島県(3.1%)
7位 長野県(1.0%)
8位 千葉県(0.5%)
8位 大阪府(0.5%)
8位 和歌山県(0.5%)
ここからはランクインした都道府県の概要と、アンケートに寄せられた「ライバルだと思う理由」をご紹介します。
1位 秋田県(26.8%)
岩手県のライバル県ランキング、1位は「秋田県」でした。岩手県とは奥羽山脈を挟んで隣り合う、秋田県。西側は日本海に面しており、八郎潟を埋め立てた大潟村は米どころとして「あきたこまち」の栽培が盛んです。
田沢湖、白神山地など全国的な観光地もあり、秋田県北部には伝統工芸品である曲げわっぱの産地、大館市があります。りんごや比内地鶏の生産も盛んで、郷土料理は「きりたんぽ鍋」が有名。
ライバルだと思う理由
「どちらもお米が美味しい県だから」(60歳男性)
「両方とも有名なスキー場があるから」(41歳男性)
「隣同士で、雪が多い、山が多いなど雰囲気が似ていると思うから」(42歳女性)
「隣り合っているので、東京から東北へ旅行を考えたとき、どちらにしようか迷いそう」(75歳男性)
2位 青森県(24.7%)
2位は「青森県」でした。三方を海に囲まれた青森県。日本海に面した地域は「津軽」と呼ばれ、りんごの栽培で知られます。一方、太平洋に面した地域は「県南」と呼ばれ、降雪量が少ないため工業や漁業が盛んです。
有名な観光地は奥入瀬川や八甲田山などで温泉も多数。桜の名所である弘前城があり、多くの観光客が訪れる青森ねぶた祭もあります。海の幸では、陸奥湾でとれるいかやほたて、大間のまぐろなどが知られています。
ライバルだと思う理由
「隣同士で海産物が美味しいから。ただ、青森県のほうがお祭りやりんごのイメージがある」(51歳女性)
「岩手県は岩手山、青森県は岩木山と県を代表する山をもっているから」(65歳男性)
「自然と温泉に恵まれていて、漁業が盛んという点が似ているから」(68歳男性)
「文化が似ているイメージ」(31歳男性)
3位 宮城県(17.0%)
3位は「宮城県」でした。東北一の都市、仙台市を擁する宮城県。仙台平野では米作りが盛んに行われており、「ササニシキ」や「ひとめぼれ」などのブランド米として全国的に有名です。水産業も盛んで、気仙沼や石巻など全国屈指の漁港があり、かき養殖では広島県に次ぐ生産量を誇ります。
観光地では日本三景のひとつとされる松島や、伊達政宗ゆかりの地なども。東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地も宮城県です。
ライバルだと思う理由
「岩手県と隣り合っているが、東北のなかで真っ先に取り上げられるのはいつも宮城県だから」(59歳女性)
「仙台には多くの人が集まるから。その流れを盛岡にも呼び込みたい」(25歳女性)
「どちらも三陸海岸に面しており、海産物が豊富だから」(69歳女性)
「美味しいお米がどちらの県にもあるから」(60歳女性)
4位 山形県(7.2%)
4位は「山形県」でした。蔵王、月山、鳥海などの日本百名山を擁する山形県。山々に囲まれた盆地では果物栽培や米作りが盛んです。とくにさくらんぼは山形県で栽培が始まったとされており、全国の約8割を生産しています。ほかに西洋なしやぶどう、米では粘り気があり甘み豊かな「つや姫」が有名。
山形グルメとして圧倒的な人気のある芋煮は、年に一度、山形市の河川敷でフェスティバルが行われ、県内外から多くの人が訪れます。
ライバルだと思う理由
「岩手県も山形県も、麺料理が好きな人が多いという点が似ていると思う」(50歳女性)
「発展度合いが似ているイメージ」(45歳女性)
5位 北海道(6.7%)
岩手県のライバル県ランキング、5位は「北海道」でした。「都道府県魅力度ランキング」で、統計開始以来ずっと第1位をキープしている北海道。東京都の約40倍という広大な土地、大自然、豊かな海の幸、冷涼な気候を生かした酪農業など、観光地としても常に注目を集めています。
札幌、函館、富良野、知床など地域によって個性が際立ち、なかでも旭山動物園は、道外はもちろん外国からも多くの人が訪れる人気の観光スポットです。
ライバルだと思う理由
「岩手県出身の大谷翔平選手は、日本ハムファイターズでプレーしていたことからつながりを感じるので」(47歳男性)
「土地が広い、山が多い」(76歳男性)
「美味しいものがたくさんあるから」(63歳女性)
6位 福島県(3.1%)
6位は「福島県」でした。東北6県のなかで一番南側に位置する福島県。盆地では農作物の栽培が盛んで、米、桃、なしがとくに有名です。会津、中通り、浜通りと、縦に大きく3つの地域に分けられており、西寄りの会津地方には会津若松城など歴史ある街並みや、磐梯朝日国立公園など豊かな自然が広がっています。
太平洋に面した浜通りには、水族館や「スパリゾートハワイアンズ」などの人気スポットも。喜多方ラーメン、ソースカツ丼などのB級グルメも人気です。
ライバルだと思う理由
「同じ東北地方で、太平洋に面している点も同じだから」(61歳男性)
7位 長野県(1.0%)
7位は「長野県」でした。海のない内陸県の長野県には、全国的に有名な山脈があります。それは飛騨、木曽、赤石の3つ。北アルプス、中央アルプス、南アルプスと呼ばれ、「日本の屋根」ともたとえられています。山のふもとではレタスやキャベツなどの高原野菜が栽培されており、東京や大阪へ多く出荷されています。
観光地では国宝の松本城や善光寺などが全国的に有名で、野沢温泉や湯田中温泉など歴史ある温泉地も。りんご、信州そば、信州みそ、栗なども有名。
ライバルだと思う理由
「岩手県はわんこそば、長野県は戸隠そばと、どちらもそばが有名だから」(53歳男性)
8位 千葉県(0.5%)
8位は「千葉県」でした。東京の隣りにありながら、岩手県と同様に太平洋側に広く面した地域をもつ千葉県。全国屈指の水揚げ量を誇る銚子港があり、漁業が活発です。内陸ではほうれん草や小松菜などの野菜作りも行われており、すいかやメロン、なしなどの果樹栽培も盛ん。
観光地では「東京ディズニーリゾート」をはじめ、「マザー牧場」や「鴨川シーワールド」なども。九十九里浜ではサーフィンを楽しむこともできます。
8位 大阪府(0.5%)
8位には「大阪府」も入りました。関西圏から最初にランクインした大阪府は、商業都市であり、粉もの文化に象徴される食い倒れの街。梅田や道頓堀の界隈は常に多くの観光客でにぎわいを見せています。大阪府が臨む大阪湾は、たこの産地としても有名。
ライバルだと思う理由
「有名な野球選手を多く輩出しているから」(52歳男性)
8位 和歌山県(0.5%)
8位には「和歌山県」も入りました。みかんと梅の生産量が全国1位の和歌山県。面積の大部分を占める紀伊山地には、高野山や熊野古道など、世界遺産にも登録されたパワースポットがあります。海沿いのエリアではマリンスポーツや温泉が楽しめ、「アドベンチャーワールド」ではパンダに会うことも。
岩手県のライバル県は、やっぱり東北の5県!
岩手県のライバル県ランキングをご紹介しました。1位「秋田県」、2位「青森県」、3位「宮城県」という結果になりました。みなさんの印象はいかがでしょうか。
岩手県のライバルは、やっぱり東北。隣接する秋田県と青森県は得票率がほぼ同率で、雪国のイメージが岩手県と共通していることからライバルと見る方が多いようです。ほかにも、美味しい海の幸に出会えることや、米どころであること、スキーや登山の愛好家が集まる名山があることなどの共通点を理由に挙げる方も。
ライバルだと思う理由は人それぞれ。あなたが岩手県のライバルだと思うのはどの県ですか?
調査時期: 2024年9月11日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計297人(男性: 220人、女性: 77人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート