東京商工リサーチは10月1日、2024年全国「社長の住む街」調査の結果を発表した。同調査は、 同社企業データベース約429万社の代表者データから、居住地を抽出し集計したもの。なお、同一人物が複数企業で社長を務めている場合、売上高の大きい企業を優先している。

  • 2024年 社長の住む街ランキング(町村ベース)

    2024年 社長の住む街ランキング(町村ベース)

2024年全国「社長の住む街」ランキング、町村ベースのトップは12年連続で東京都「港区⾚坂」(4,400人)で、唯⼀4,000人を超えた。都市型の商業施設や繁華街のある「赤坂」は、高級マンションが建ち並ぶ閑静な住宅地も多いほか、各国大使館も点在。大使館員や外資系企業の駐在社員も多い街となっている。

続く2位は、東京都「新宿区西新宿」(3,706人)で、都庁などの高層ビル群とともにタワーマンションも並び、都心へのアクセスを重視した富裕層に人気が高い。3位は、赤坂に隣接する東京都「港区六本木」(3,436人)で、外国人社長も多いという。

以下、4位東京都「港区南青山」、5位東京都「渋谷区代々木」、6位東京都「港区芝浦」、7位東京都「江東区豊洲」、8位東京都「港区高輪」、9位東京都「新宿区新宿」、10位東京都「港区南麻布」と続き、トップ10には、多くの企業が本社を置く港区が6つランクイン。港区の人⼝に占める社⻑⽐率は15.9%と、住人の6.2人に1人が社⻑という結果となった。

なお、東京都以外では、56位の神奈川県「三浦郡葉山町」(1,596人)がトップに。次いで、大阪府「大阪市西区南堀江」(1,526人)が63位、同じく「大阪市福島区福島」(1,341人)が86位にランクインしている。

  • 2024年 社長の住む街ランキング(市区郡ベース)

    2024年 社長の住む街ランキング(市区郡ベース)

市区郡別の社長数は、トップ10を東京23区が独占。最多は、高級住宅地が点在する「世田谷区」(5万7,334人)で唯一5万人を突破。続く2位は6.2人に1人が社長の「港区」(4万2,384人)で、調査開始以来初の4万人超えとなった。

3位は「渋谷区」(3万929人)で、社長比率(13.4%)は港区に次ぐ全国2位。以下、4位「新宿区」、5位「大田区」、6位「練馬区」、7位「杉並区」、8位「目黒区」、9位「江戸川区」、10位「江東区」と続き、20位までに東京23区から18区がランクインした。

なお、東京以外では、13位の「埼玉県川口市」のほか、20位「千葉県船橋市」、21位「千葉県市川市」、22位「大阪府東大阪市」、23位「兵庫県西宮市」が上位に。都市圏のベッドタウンや中小企業の集積地に社長が多く暮らす傾向が続いているという。