ディライトは9月25日、「葬儀費用」に関する調査の結果を発表した。調査は2024年9月6日~9月7日、喪主を務めたことのある男女1,015人を対象にインターネットで行われた。
葬儀において4割以上が費用を最優先、予算を考えていた人は3割程度に
「葬儀をする際に最も重要視したことは何ですか?(単一回答)」と質問したところ、「費用(40.4%)」と回答した方が最も多く、次いで「場所(14.8%)」「形式(12.7%)」となった。約4割の人が、葬儀にかかる費用を最も重視したようだ。次いで「場所」や「形式」も上位にあがったが、やはり費用を重視する人が圧倒的に多いことが分かった。
費用を重要視した人が非常に多い中で、葬儀の予算に関しては事前に考えていたのか。そこで、「故人の葬儀の予算は事前に考えていましたか?」と質問したところ、「はい(34.6%)」「いいえ(65.4%)」という回答結果になった。葬儀の予算を事前に考えていなかった人が上回り、予算を考えていた人は約3割程度だった。
葬儀の予算と実際の費用の比較、半数以上が60万円以上の葬儀費用を見込む
故人の葬儀の予算を事前に考えていた人が一定数いることが分かったが、どのくらいの予算を考えていて、実際にどのくらいの費用がかかったのかを比較した。
前の質問で「はい」と回答した人に「故人の葬儀の予算はいくらでしたか?」と質問したところ、10万円未満(1.1%)、10万円~30万円未満(7.1%)、30万円~60万円未満(14.5%)、60万円~90万円未満(12.0%)、90万円~120万円未満(19.7%)、120万円~150万円未満(14.0%)、150万円~180万円未満(9.4%)となった。
続いて「実際の葬儀費用はいくらかかりましたか?」と質問したところ、10万円未満(1.7%)、10万円~30万円未満(6.3%)、30万円~60万円未満(12.6%)、60万円~90万円未満(11.6%)、90万円~120万円未満(20.8%)、120万円~150万円未満(14.6%)、150万円~180万円未満(8.3%)となった。
「90万円~120万円未満」と予想していた人が最も多く、実際の費用感としてもその金額を選択する人が最多となった。想定していた予算と実際かかった費用の傾向としては、若干予算より実際に費用がかかった人が多いものの、ほとんど相違ない結果になった。
続いて、「実際に葬儀にかかった費用は想定と比べてどうでしたか?」と質問したところ、「高かった(47.9%)」「安かった(8.2%)」「想定通り(43.9%)」という回答結果になった。想定していた費用よりも「高かった」と思う人が5割近く、約4割の人が「想定通り」の費用だったようだ。前問の費用比較からも、予算を事前に考えていなかった人は高いと感じる人が多かったのかもしれない。
想定よりも費用がかかったと感じた内訳は、具体的に何だったのか。
「葬儀で想定よりお金がかかると思ったところはどこですか?(上位3つまで)」と質問したところ、「お布施や戒名料(49.4%)」と回答した人が最も多く、次いで「式場の使用料(別途手配の場合)(29.6%)」「会食や飲食の手配(通夜振舞いや精進落としなど)(21.9%)」となった。
約半数が、「お布施や戒名料」と宗教者にかかる金額が高かったと感じたようだ。宗教者にかかるお金は「お気持ちで」などと言われることも多く、金額を想定しにくいのが現実。また、式場の使用料や会食や飲食の手配など、葬儀関連の細かな費用がかさむことで予想外の支出に繋がっている様子がうかがえる。