西に黄色でおなじみの風水ですが、実際は奥が深く、国や地域、流派などによっても違いがあります。「これならできそう!」と思うことから、試してみてください。

風水は元々、古代中国の思想のひとつであり、アジア各国でも建物や街づくりに活かされてきました。意外に思うかもしれませんが、風水はヨーロッパや北米など、欧米でも活用されており、独自に発展を遂げてきました。

◆できそうなことから取り入れてみよう!

風水では、茶道や華道の流派のように、対処方法が分かれていることもあり、混乱してしまうことがあるかもしれません。

実際に本などを読んでみても、自分のケースにマッチすることが載っていないということもありますし、風水上の間取りの概念がよく分からない、ということも少なくありません。

いずれにしても、どの方法が正しいのか、正しくないのかは、一概に言うことはできませんので、自分が信じられること、できそうなことを実践すればよいと思います。そこで、簡単に取り入れられる風水の活用術をご紹介します。

◆主の座る位置が金運を左右する!?

最も気になるのは金運なのではないでしょうか? 金運は、仕事運に直結しますので、まずは大黒柱である主(あるじ)の仕事運をアップさせてみましょう。一番大切なのは、主の座る位置。入り口に対して背を向けて座るのはNG。

背を向けていると、仕事運が落ちてしまいます。家族構成にもよりますが、主は中央のいわゆるお誕生日席に座り、入り口を振り返らずに見ることのできる位置に座るようにしましょう。この座る位置は、ダイニングテーブルでも、リビングのソファでも同じです。

また、夫婦で向かい合って座ることもあるかもしれませんが、向かい合って座るのは対立を意味しますので、よくありません。横並びで座る、もしくは角と角で座るようにしましょう。

◆玄関が分かりにくい家はNG?

開運するために大切なのは、掃除をすることですが、その中でも水回りと共に大切な場所は、運を導き入れる玄関です。

外から玄関が分かりにくい家がありますが、入り口が分かりにくいというのは、防犯上では良かったとしても、風水では良くありません。

その場合は、表札は出す必要はありませんが、ウエルカムボードを設置したり、ドアを簡単にデコレーションしたりするなど、「入り口」が分かるようにしておくとよいでしょう。

風水にはさまざまな種類があり、迷ってしまうかもしれませんが、ベースとなる部分に大差はありません。気になることがあったら、ぜひ、実践してみてください。

文:飯田 道子(ファイナンシャルプランナー)

金融機関勤務を経てFP(CFP、1級FP技能士)を取得。独立系FPとして、各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などを行っている。金運アップやポジティブお金など、カラーセラピーと数秘術を取り入れたアドバイスも得意。

文=飯田 道子(ファイナンシャルプランナー)