米Metaは9月25日（現地時間）、VR（仮想現実）・MR（複合現実）ヘッドセット「Meta Quest 3S」を発表した。内蔵ストレージの容量が異なる2モデルがあり、価格は128GBモデルが48,400円、256GBモデルが64,900円である。発売予定日は10月15日で、Metaの公式ストアで予約販売が開始されている。
Quest 3Sは、製品名に”S”を冠するが、Quest 3を高速化したモデルではない。Quest 3と同じSoCを搭載しながら価格を抑え、より手頃な価格で、Quest 3と同じMR機能とパフォーマンスを提供する。初代QuestやQuest 2のユーザーにとっては豊かな複合現実機能を得られるアップグレードになり、またMR・VRの入門機としても最適である。
SoCには、Quest 3と同じSnapdragon XR2 Gen2を搭載し、メモリーは8GBである。400万画素（18 PPD）のカラーパススルーに対応している。
Quest 3との主な違いは、ディスプレイとレンズがQuest 2と同等の仕様である点だ。ディスプレイは、解像度が1832 x 1920（773PPI）、リフレッシュレートは90Hz/120Hz、FOVは90度(水平)/90度(垂直)である。レンズにフレネルレンズが採用されており、IAD（瞳孔間距離）調整は3段階である。Quest 3には光学性能に優れたパンケーキレンズが用いられており、連続したIAD調整が可能である。内蔵バッテリー容量は4324mAhで、Quest 3（5060mAh）より小さいが、バッテリー駆動時間はQuest 3の最大2.2時間を上回り、同2.5時間である。
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「Meta Quest 3S」（左）と「Meta Quest 3」
Quest 3Sの発売に伴い、Meta Questシリーズの製品ラインナップが整理される。Quest 2とQuest Proの販売を年末または在庫が完売した時点で終了する。さらに、Quest 3の128GBモデルも販売終了になる。そして、Quest 3の512GBモデルが96,800円から81,400円に値下げされ、最終的に以下のようなラインナップになる。全てのモデルで、カラーパススルーによる複合現実機能が提供される。
- Meta Quest 3S (128GB) : 48,400円
- Meta Quest 3S (256GB) ：64,900円
- Meta Quest 3 (512GB) ：81,400円
