プラネットは9月25日、洗濯に関する意識調査の結果を発表した。調査は2024年7月24日~7月29日、4,000人を対象にインターネットで行われた。
「ほぼ毎日」洗濯する人が半数近くに増えた
「あなたもしくはご家族がふだん自分や家族のために洗濯をする頻度を教えてください」と聞いたところ、47.8%の人が「ほぼ毎日」と回答した。これは2019年の調査(35.6%)より10ポイント以上増えている。次に割合が高かったのは「週に2~3日程度」(24.7%)だった。
性年代別に見ると、20代男女ともに「ほぼ毎日」と回答した人の割合はほかの年代と比べて低くなっている(男性20代36.6%、女性20代38.7%)。
洗濯をする時間帯については、割合が高いほうから「午前中・お昼前」(43.6%)、「早朝(出勤前、朝食前など)」(36.9%)、「夜(帰宅後、夕食後など)」(30.3%)の順だった。
屋外干しより室内干しがメインの人も
ふだん洗濯物をどのように乾かしているかを聞くと、最も割合が高かったのが「屋外(庭・ベランダ・軒下など)に干す」(73.6%)で、次が「室内に干す」(56.9%)だった。ただ、20代・30代に注目すると、屋外に干す人と、室内に干す人の割合がほぼ同じだったり、逆転したりしている。特に女性20代については、「屋外に干す」が58.7%、「室内に干す」が67.4%で、「室内に干す」が10ポイント近く高くなっている。
室内干しする理由は?
室内干しする理由を聞くと、最も割合が高いのは「雨天・悪天候のときは外に干せないから」(74.2%)だった。
ただ、この質問でも年代や性別によって、さまざまな違いが見える。「花粉の付着が心配だから」「仕事などの都合で夜間にしか洗濯できないから(夜間の外干しを避けるため)」などは、若いほうが割合が高い傾向がある。「自分や家族の衣類を外から見られたくないから」「外干しは盗難が心配だから」と回答した割合は、ほかと比べて、女性20代、女性30代が高い。「外干しできるスペース(庭・ベランダ・軒下など)がないから」は男女ともに20代が高くなっている。若者の居住環境も洗濯物を干すことに影響があるようだ。ただ、「屋外に干してはいけない居住ルールがあるから」については、20代男性が一番割合が高いですが、女性については、年代でそこまで差がなかった。
洗濯で面倒くさいこと、男女差が大きい
洗濯に関する作業で、特に面倒だと感じることを聞くと、最も割合が高かったのは「洗濯物をたたむこと」(30.9%)、ほぼ差がなく「洗濯物を広げて干すこと」(30.2%)、「汚れ部分の下洗い、つまみ洗い」(28.2%)と続く。
この質問は男女差が大きく、「汚れ部分の下洗い、つまみ洗い」については15ポイントも差がある。ほかにも「洗濯物をたたむこと」、「おしゃれ着などをネットに入れること」、「洗濯物のアイロンがけ」は10ポイント以上差がついている。これは、面倒だと思うことに男女差があるというよりも、洗濯に対する意識の違いや、手間をかけるかどうかの違い、さらには洗濯する頻度や家事の役割分担などに原因があるのかもしれない。
洗剤選びの決め手は洗浄力
衣類の臭い対策でやっていることを聞くと、「除菌機能のある洗剤を使って洗濯している」(44.8%)と回答した人が最も多く、「芳香効果のある洗剤を使って洗濯している」(17.8%)、「通常の洗剤以外に、芳香剤を加えて洗濯している」(10.6%)と回答した人はそれと比べると少なくなっている。
この結果からは、いい匂いをつけるというより、イヤな臭いを消したい人が多いことが伺える。衣料用洗剤について重視していることを見ても、最も重視されていることは「洗浄力、汚れ落ちがよいこと」(62.3%)で、その次が「抗菌力・消臭力があること」(28.8%)だった。「好きな香りであること」は17.5%で、「微香、無香であること」(12.2%)と比べて少し割合が高いものの、洗濯後になんらかの匂いがついていることに対して、ポジティブに捉えている人はそこまで多くないようだ。
コロナ禍以降、「まめに洗濯するようになった」
「コロナ禍を経験して、洗濯に関して意識の変化があったら、教えて下さい」と自由回答で聞いた。「変化はない」「洗濯に関しては意識していない」という人も多かったが、意識や行動に変化があった人も。
具体的には、「外出するときに着ていた衣類はすぐ脱いで洗濯するようになった」(女性・20代)、「以前は同じ服を何日か着ていたが、一度身につけた衣類は翌日に洗濯するようになった」(女性・30代)、「除菌を意識し、洗濯物をため込まないようになった」(男性・40代)、「除菌殺菌という効能に興味をひかれるようになった」(女性・40代)、「菌やウイルスを意識するようになり、通常の洗剤の他に、酵素系洗剤や重曹を混ぜて洗濯するようになった」(女性・30代)など、「こまめに洗濯するようになった」「除菌や抗菌を意識するようになった」という声が多くみられた。
また、「洗濯後に臭うのが嫌だったから、もともと除菌できる洗剤を使っていた」というような、コロナ禍以前から意識が高かったからこそ、変化がない、という人もいた。