セガは、2024年9月25日に開催した『メタファー:リファンタジオ』完成披露会「ワールドメタファーサミット」にて、『ペルソナ5』のクリエイターによる新たなファンタジーRPG『メタファー:リファンタジオ』の無料体験版を9月25日より順次配信開始すると発表した。
体験版では、ゲームの序盤をまるごとプレイ可能。セーブデータは製品版に引き継ぐことができる。Steam版は9月26日1時より配信開始予定だ。物語導入部分2~3時間と、自由に動けるようになってから2~3時間ほどのボリュームがあるそうで、かなり遊びごたえのある体験版になっていると言えよう。
発表会では、『メタファー:リファンタジオ』ディレクターの橋野桂氏(アトラス)、『メタファー:リファンタジオ』キャラクターデザイナーの副島成記氏(アトラス)、『メタファー:リファンタジオ』コンポーザー目黒将司氏が登壇。フリーライターのマフィア梶田さん、声優の磯村知美さんの進行で、トークショーを実施した。
『メタファー:リファンタジオ』は、ATLUSのスタジオ・ゼロが制作を発表していた新作RPG『PROJECT: Re FANTASY』の正式タイトルで、『ペルソナ3』『ペルソナ4』『ぺルソナ5』を制作したクリエイターの最新作だ。Xbox Series X|S、Windows、PlayStation 5(PS5)、PlayStation 4(PS4)、Steamにて、2024年10月11日全世界同時発売する。
発表会は、ゲーム内音楽で歌唱を務める本良敬典さん(長現山妙常寺 住職)によるライブからスタート。読経と音楽をかけ合わせた迫力ある歌声を披露した。続いて、開発陣が登壇。発売を間近に控え、それぞれの心境を語った。
開発においてチャレンジングだったことを聞かれた橋野氏。「ペルソナ」シリーズのような現代劇では「渋谷」を舞台にすると決めたらそれ以上設定はいらなかったものの、「ファンタジーだと何から何まで作らなければいけないところが挑戦でした」と語る。
また、ゲーム内に「選挙」を取り入れたことについて「現代を生きる自分たちにも関係のあることを取り入れて、刺激や影響を与えられるようなものにしたかった」と振り返った。
コンポーザー目黒氏は「オープニングを飾っていただいた読経もそうですけど、民族的な音楽についていろいろと調べて挑戦しました。お経だけじゃありません。発売してからぜひ楽しみにしていてください」と、ユニークなゲーム楽曲についてほのめかした。
注目してほしいポイントについて聞かれると、副島氏は「世界観を決める衣装には想いを込めました。そこを見てもらえるとうれしいです」と紹介。橋野氏は「一言で表すと『旅』。アトラスで作ってきた僕らのRPGでの旅ができることを味わってほしい」と強調した。
さらに、発表会では実機プレイも披露。2024年9月26日から9月29日まで幕張メッセで行われる「東京ゲームショウ2024(TGS2024)」では同作の試遊を展示する予定で、日本初公開の「Journey Mode:海洋都市での遠征」をはじめとする全3モードから好きなモードをプレイできる。完成披露発表会の実機プレイでは、そのモードを先行して紹介。複数のルートから行き先を選び、「鎧戦車」での移動中に仲間プレイヤーと交流したり、料理をしたり、寄り道して買い物を楽しんだりといったシーンを披露してくれた。
実機プレイのあとは、TGS2024に登場予定のオフィシャルコスプレイヤーとともに、本良さんの歌唱ライブを実施。ゲーム映像とともに披露された歌声は、抜群の臨場感を演出していた。
なお、発表会の最後には「平成ノブシコブシ」吉村崇さんがサプライズゲストとして登場。世界中を「旅」する『メタファー:リファンタジオ』にちなんで、これまで思い出に残っている旅について聞かれると、「ガスマスクを付けて有毒ガスが発生する温泉など、めちゃめちゃ行きましたよ。なかでも刺激的だったのはマリ共和国。入国した瞬間に入場規制されたり、ハラハラドキドキの体験がありました」とさすがのエピソードを披露した。
©ATLUS. ©SEGA.