湘南土産にぴったりな逸品を発見
茅ヶ崎は浜竹通りにあるバウムクーヘン専門店「Baumkuchen Heim 松波樹(まつなみき)」をご紹介します。以前、友人が手土産として持ってきてくれた時に、とても美味しくて感動したバウムクーヘン。決して見た目の派手さはないけれど、一口食べて「今までに食べたバウムクーヘンと何か違う!」と感じたのでした。その秘密を探るべくお店を直撃すると、店主さん曰くメディア初掲載という詳細な内容をお聞きすることができました!
画像出典:湘南人
直火で一層ずつじっくり焼き上げる
看板商品の「レトロバウム」は、店主さんが子どもの頃食べてその美味しさに衝撃を受けたバウムクーヘンを再現したもの。あの美味しさが大人になっても忘れられず、もうそのメーカーがないと知りつつも諦めずに探し続け、ついに伝承者に出会うことができ弟子入りを決意したという熱意の賜物なのです。時代が大量生産の流れに傾いていき、よそが量産型のオーブンに入れ替わる中でも、当時型のオーブンを使い続けています。今では稀な直火で一本をあぶり焼くそのオーブンでないと、この食感や風味は成しえないのだそう。
密閉したり遠赤効果などの余計な熱を加えたりせず、炎だけで一層一層を秒単位で焼いていくとのこと!適度な火通しによって生っぽさもパサつきもないベストな食感を実現できるのだとか。目の詰まった締まりある焼き上がりになっているので、1~1.5cmの薄めに切って食べるのが口ほどけが良くおすすめだそうです。
一見固めだけど、口の中でほどけていく食感が本来のバウムクーヘンの醍醐味だと語り、それを見事に実現している店主さん。ドイツのバウムクーヘンの古典的な焼き方を大事に想い、大量生産以前の丁寧に作られた人間深い美味しさを追求してこられたことが分かりました。
商品ラインナップ
そんなこだわりの商品ラインナップを紹介します。
湘南レトロバウムレギュラー:約9cm×厚さ 約1cm(税込240円)ミディアム:直径 約13cm×厚さ 約3cm(税込1,300円)
昭和時代の懐かしい味を受け継ぎ、その幻の美味しさ復活を求めたバウムクーヘン。シンプルながら使われている素材それぞれの味をじっくり味わってほしいという願いを込めて一本ずつ丁寧に焼かれています。チョコレートのコーティングが嬉しい。贈答用に箱や包装もあり。
湘南レモンバウム直径 約8cm×厚さ 約1.5cm弱(税込220円)
発酵バターと、希少な自然栽培小田原レモンの表皮果汁を使用し、柑橘の香りで乳風味を引き立たせる一品。食べ終わる頃にフワッと爽やかな酸味が残る絶妙な配合。レモン農家さんに敬意をこめてのネーミングだそう。
ブラウニージェニュイン バウムクーヘンご贈答向け(おもてなしバウム):直径 約14cm×厚さ 4cm弱(税込2,700円)ご自宅向け(ハレの日バウム):直径 約14cm×厚さ 3cm弱(税込1,800円)
ヘーゼルナッツ、発酵バター、ビターキャラメル、蜂蜜、洋酒、レモン、バニラビーンズなどこだわりの材料をバランスよく配合し、キャラメル風味のコーティングがされた玄人向けのバウムクーヘン。少し複雑な味わいが奥深さを感じさせる飽きの来ない一品です。あえてアーモンドなど他のナッツは併用せず、ヘーゼルナッツを活かすような材料選びとその配分調整に何年もかけて開発したそうです。レトロ、レモンの順に、最後に食べてみてほしいとのこと。
本質が詰まった一本
「松波樹」のバウムクーヘンは、一言で表すと「愚直」。例えば使う鶏卵も、「風味は足さず引かずの自然が美味しい」と考える地産ブランドの白たまご。本質を見失うことなく、守り続けてきたこだわりと味がありました。見た目の華やかさや量の多さ、風味のインパクトに目がいきがちで、そのために余分な何かを添加することもある現代。昔ながらの、素朴だけど丁寧に作られた上質なバウムクーヘンは、ゆっくりと本質を見つめ直す時間を与えてくれそうです。
自店のオープンは基本的に水・土・日曜と限られていますが、JAさがみ直売所の「米ディハウス くげぬま」と「わいわい市 藤沢店」でも販売されています(レトロバウムとレモンバウムのみ)。
2025年7月にオープンする「道の駅湘南ちがさき」にも出品予定とのこと。
店舗紹介
【Baumkuchen Heim 松波樹】
■住所:神奈川県茅ケ崎市松浪2-9-7■営業時間:水・土曜 10:30~18:00 日曜 10:30~16:50■定休日:月・火・木・金曜
アクセス
■辻堂駅西口より徒歩約15分■「辻堂駅南口」よりバス13系統乗車、「テラス」バス停下車すぐ※駐車場なし。近隣のコインパーキングをご利用ください。