お金のこと、難しいですよね。老後の不安から、ますますお金を貯めたい、家計を守りたい、と思っている人も多いのではないでしょうか。皆さんからのちょっとしたお金の疑問に専門家が回答します。
今回は、変動金利の定期預金についてです。
◆Q:定期預金で変動金利のものってあるの?
「金利が動いているので変動金利のものに預けたいのですが、変動金利の定期預金ってあるんですか?」(匿名希望)
◆A:変動金利の定期預金はあります
定期預金は固定金利というイメージが強く、金利上昇局面に預け入れるのはふさわしくないと思いがちです。しかしながら、定期預金には預け入れた時点の金利がそのまま満期日まで適用される固定金利型の定期預金(以下、固定定期)のほか、6カ月など一定期間ごとに適用金利が見直される変動金利型の定期預金もあります。
◆変動金利型の定期預金について知っておこう
変動金利型の定期預金(以下、変動定期)があることが分かったら、どのような特徴を持った定期預金なのか、知っておくことが大切です。
変動定期も固定定期と同じように元本保証がある金融商品です。固定型定期預金と同様に預金保険の対象、かつ障害者等が利用できるマル優の対象であり、メインとなる総合口座にもセットすることができます。
変動定期の場合、金利は所定の一定期間が経つと金利は見直しされ、金利の変更が行われます。金利が上昇局面にあるときに預け入れておけば、高い金利を享受できます。
しかしながら、金利が下降局面にあるときに預け入れたままにしておくと、金利の見直しが行われるたびに適用される金利が低くなってしまう可能性がありますので注意しましょう。
文:飯田 道子(ファイナンシャルプランナー)
金融機関勤務を経てFP(CFP、1級FP技能士)を取得。独立系FPとして、各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などを行っている。金運アップやポジティブお金など、カラーセラピーと数秘術を取り入れたアドバイスも得意。
文=飯田 道子(ファイナンシャルプランナー)