ベンドが運営するスキルアップ研究所は9月17日、「転職に際するリスキリングに関する実態調査」の結果を発表した。調査は2024年8月22日~9月5日、転職前にリスキリング(資格取得や学び直し)を経験した100名を対象にインターネットで行われた。
3分の2以上がリスキリング後の転職で年収アップを実現
「リスキリングをした後に転職したことで、年収に変化はありましたか?」と質問したところ、リスキリング後の転職で年収増加を達成した人は3分の2以上にのぼった。分野別で見ると、特にマーケティング、ITリテラシーに取り組んだ人で年収増加傾向が顕著だった。
リスキリングでスキル向上を実感した人は7割以上
リスキリングをしたことによる自分の能力やそのレベルの変化をどのように評価するかについて尋ねたところ、75%の人が能力の向上を実感しており、リスキリングが個人のスキルアップに寄与していることが明らかとなった。特に「非常に向上した」と感じる人が13%いることから、大きな効果を得た人も一定数存在していることがわかる。
リスキリングはキャリアにポジティブな影響を与えている
リスキリングがキャリアにどのような影響を与えたかについてリスキリングの目的別に分析したところ、いずれの層でも給与の上昇・転職の成功・キャリアアップが主要な影響であることがわかった。また、給与の向上のみを期待するよりも、キャリアアップやスキル習得、将来のキャリアを念頭においたほうが結果として給与向上につながりやすいことも読み取れる。