男性は女性よりも皮脂の分泌量が多く、ホルモンの影響などもあるため、「髪の毛がベタつく」といった悩みを持つ人も少なくありません。髪の毛がサラサラだと清潔感があるように見え、爽やかな印象を与えやすくなるなどのメリットが出てきます。
今回は、男性向けの髪の毛をサラサラにする方法や、髪の毛にダメージを与えかねないNG行動をご紹介します。髪質に悩んでいるという男性はぜひ参考にしてみてください。
髪の毛がサラサラな男性は好印象を与えやすい
サラサラの髪の毛は清潔感があり、身だしなみに気を使っている印象を与えます。髪の毛がボサボサだったり、ゴワゴワと洗っていない印象だったりすると、いくらファッションに気を使っていても、大きなマイナス要素となってしまうでしょう。
ワックスやオイルなどでしっかりセットしたヘアスタイルよりも、サラサラでナチュラルな髪の毛は、女性からも好印象を持たれやすいでしょう。ぜひ、今注目されているサラサラヘアに挑戦してみてください。
男性が髪の毛を簡単にサラサラにする方法
サラサラの髪の毛をキープするためには、普段のお手入れが大切です。「男だから」と手を抜かずに、ブラッシングを習慣化し、トリートメントなどのヘアケアアイテムを使いましょう。
髪質によっては、日頃のお手入れだけでは、サラサラヘアを保つのは難しいかもしれません。なかなかサラサラにならなければ、ヘアアイロンやストレートパーマ、縮毛矯正などを取り入れてみるのもおすすめです。
ブラッシングする
ブラッシングを習慣にしましょう。特に入浴する前には、丁寧にブラッシングすることをおすすめします。シャンプー前にブラッシングすることで、髪の毛の表面に付いた汚れを落としやすくし、髪の絡まりもほどけます。
ブラッシングに使うのはコームでもいいですが、クッション性のあるブラシを使うと頭皮のケアも一緒に行えるのでおすすめです。ブラッシングしながら頭皮をマッサージすれば、頭皮の血行がよくなるため、抜け毛予防や髪のハリやコシを保つことにも役立ちます。
コームを使う際、頭皮を傷つけないように優しくとかしましょう。頭皮が傷ついてしまうと、傷口から雑菌が入ってしまい、フケやかゆみなどのさらなる頭皮トラブルにつながる恐れがあります。
ダメージや抜け毛を防ぐため、毛先から中間、そして根本へとブラッシングしましょう。正しい方法でブラッシングを続けることで髪のツヤも増すので、ぜひやってみてください。
シャンプーは頭皮や髪に優しいものを使う
くみこクリニック北山院の山下真理子医師は「シャンプーは適切に毛穴の汚れを落としながら頭皮に優しいものを使うことが大切です。洗髪が不十分だと、毛穴のつまりなども起こして頭皮トラブルの原因にもなります」とアドバイスを送ります。
シャンプーの手順は、以下を参考にするとよいでしょう。
- シャンプーをつける前にぬるま湯だけで1~2分の予洗いをしましょう
- シャンプーを手に取ってしっかりと泡立ててから髪に乗せて、頭皮を揉むように洗います
- ぬるま湯で十分にすすぎを行いましょう
予洗いだけでも頭皮と髪の多くの汚れを落とせるため、シャンプーを使った洗髪の効率を上げられます。予洗いは、シャンプーと同様に指の腹で頭皮全体を揉むように行いましょう。
シャンプーは十分に泡立てて使うのがポイントです。泡が毛穴に溜まった汚れを絡めとってくれるだけではなく、洗うときにクッションの役割を果たし、キューティクルや頭皮を傷つけずに洗えます。
すすぎはぬるま湯を使用し、頭皮をマッサージするように行います。髪の生え際などにシャンプーが残らないよう、しっかりすすいでください。目安としては、シャンプーの倍以上の時間を使います。
トリートメントやコンディショナーをする
シャンプー後はトリートメントやコンディショナーを使いましょう。トリートメントとコンディショナーには違いがあり、髪の内部に浸透してダメージを補修するのがトリートメント、髪表面のキューティクルを整えるのがコンディショナーやリンスです。
髪の状態に合わせて、トリートメントやコンディショナー、リンスを使い分けるとよいでしょう。濡れた状態で使うトリートメントの場合、つける前にタオルで髪の水分を拭き取っておくと、成分が浸透しやすくなります。
頭皮につけるのではなく、根元以外の髪全体に上から下に向かってつけてから、全体に均一に馴染ませるよう粗いコームなどでとかします。
最後はしっかりすすぎましょう。5分ほど放置してから流すと、トリートメントの効果がより浸透します。特にダメージが気になるときは、蒸しタオルでトリートメントをした髪全体を包むとより効果的です。スペシャルケアとして取り入れてみるのもよいでしょう。
また、ドライヤーで髪を乾かす前に使う、洗い流さないタイプのトリートメントを使用するのもおすすめです。髪の毛や頭皮をドライヤーの熱から守り、キューティクルを補修する働きがあります。
必要ならヘアアイロンを活用する
クセのある髪の毛の人は、ヘアアイロンを使用するとよいでしょう。ヘアアイロンを使うとハネや髪の毛の広がりなどのクセを抑えられるため、ツヤのあるサラサラヘアに仕上がります。
ただし、ヘアアイロンを使うときは、温度や使用時間に十分注意しましょう。温度が高すぎたり、長時間ヘアアイロンを使い続けたりすると、熱のダメージで髪の毛を傷めてしまいます。
150度~180度の温度で使うのがおすすめですが、髪質やヘアアレンジのキープ具合などによって最適な温度を探してみてください。使用時間は、ストレートアイロンならば同じ箇所に2秒以下が目安です。
髪のダメージを抑えつつサラサラヘアを目指したいのであれば、摩擦が少ないプレートを採用しているものや、マイナスイオンが発生するタイプを選ぶとよいでしょう。
ストレートパーマや縮毛矯正もおすすめ
「毎日ヘアアイロンやドライヤーを使うのが面倒」「熱による髪のダメージが心配」という場合は、美容院でストレートパーマや縮毛矯正をするのもおすすめです。美容院でプロのケアを受けることで、日々の自分で行うお手入れの負担が軽くなります。
ただし、ストレートパーマや縮毛矯正をする場合、定期的に美容院へ通わなければならず、コストがかかるデメリットもあります。
ストレートパーマや縮毛矯正の効果は、髪質や個人差がありますが約3カ月~半年です。料金は美容院によって異なりますが、一般的に10,000円~15,000円ほどかかると考えておきましょう。
さらに、ヘアアイロンやドライヤーとは別のダメージを髪や頭皮に与えることも考慮しておきましょう。
これはNG! 男性が髪の毛サラサラにしたいならやってはいけないこと
髪の毛サラサラを目指すなら、次のような行為は逆効果になるためNGです。
- タオルで強く拭く
- ドライヤーを使わない
- 紫外線対策をしない
- 頻繁にカラーリングなどをする
- コンディショナー、トリートメントを使わない
詳しく見ていきましょう。
タオルで強く拭く
お風呂上がりにタオルで髪の毛や頭皮を強く拭くのはやめましょう。髪の毛が濡れた状態のときは、キューティクルが開いて傷つきやすくなっています。ゴシゴシと強く拭くと、キューティクルが剥がれてしまうことも。
髪の毛や頭皮へのダメージを極力減らすためにも、やさしくタオルでポンポンと抑えるように水分を拭き取りましょう。キューティクルを保護することが、サラサラな髪の毛につながります。
ドライヤーを使わない
ドライヤーを使わずに自然乾燥させることも、髪を傷める原因になります。髪の毛を濡れたまま放置していると、キューティクルが開いた状態で髪の中の水分がどんどん蒸発しパサついてしまいます。また、濡れたままの髪の毛は、頭皮の臭いの原因にも。
シャンプー後は、タオルドライである程度水分を取ってから、髪の毛の根元のあたりにドライヤーを当てるようにして早めに髪の毛を乾かしましょう。手を使って髪の毛の温度を確認しながら、熱が当たりすぎないようにして素早く乾かすのがポイントです。
紫外線対策をしない
ヘアケアで見落としがちなのが、紫外線対策です。紫外線は肌へのダメージだけでなく髪にも悪影響を与えます。紫外線を浴びた髪の毛は、キューティクルが剥がれやすくなりパサつきを引き起こします。
また、紫外線は頭皮や頭皮の細胞へもダメージを与えるため、しっかりケアしましょう。外出する際は「帽子をかぶる」「日傘を使う」「日焼け止めスプレーを使う」などの対策を行ってください。紫外線を浴びてしまったら、ダメージ補正や保湿効果のあるシャンプーやトリートメントを使ってケアしましょう。
頻繁にカラーリングをする
普段からカラーリングやブリーチを頻繁に行っている人は、髪の毛や頭皮への負担が大きいため注意が必要です。サラサラの髪の毛をキープするためには、なるべくカラーリングやブリーチの頻度を減らしましょう。
どうしても減らせない場合は、なるべく髪の毛や頭皮へのダメージの少ないカラー剤やブリーチ剤を選んでもらったり、家でのヘアケアにも力を入れたりしてみてください。
コンディショナー、トリートメントを使わない
シャンプー後にコンディショナーやトリートメントを使わないでヘアケアを終わらせてしまう男性も要注意です。シャンプーしただけではキューティクルの補修ができず、髪の毛のツヤがなくなりまとまりにくくなってしまいます。
サラサラヘアを目指すなら、シャンプーの後にコンディショナーやトリートメントを使ってヘアケアしましょう。もし、コンディショナーやトリートメントを使うことで髪の毛が重たく感じるようなら、使用する量を減らしたり仕上がりが軽いものを選んだりするとよいでしょう。
男性向けおすすめヘアケアアイテムの選び方を紹介
髪の毛サラサラを目指す男性におすすめのヘアケアアイテムの選び方をご紹介します。「トリートメントやヘアアイロンがよいと聞いても、どんなものを選んでいいのかわからない」という人も少なくないでしょう。
髪質や髪の毛と頭皮の状態、使用感などいくつかのポイントを押さえて、自分に合うアイテムを探してみてください。
シャンプー
シャンプーを選ぶときには、洗浄成分をチェックしましょう。洗浄力が強すぎるとかえって頭皮が乾燥してしまい、炎症を起こしたりかゆみなどのトラブルの引き金になったりします。
乾燥肌や敏感肌の人は、優しい洗浄成分で頭皮の潤いを守りながら洗えるアミノ酸系シャンプーがおすすめです。どちらかというとオイリーな頭皮の人は、すっきりした洗い上がりの高級アルコール系のシャンプーなどが合います。
普通肌の人は、頭皮の状態や使い心地、香りなど好みで選んでOKです。ショートヘアの人や、頭皮にトラブルのない人、パーマやカラーリングをしておらずダメージの少ない頭皮の人は、ナチュラルな石けん系のシャンプーもよいでしょう。
トリートメント
トリートメントは、自分の髪の毛のダメージを見極めて選びましょう。カラーリングやパーマ、ヘアアイロンなどの影響でダメージが強い人、枝毛や切れ毛が気になっている人は、トリートメント効果の高いものがおすすめです。
ダメージはそれほどでもないけれど、乾燥やパサつきが少し気になるならば、コンディショナーやリンス、ヘアオイルでもよいでしょう。使ったときにベタつきを感じる場合は、髪の毛のダメージに対してトリートメント効果が高すぎるかもしれません。使用感の軽いものに変えてみましょう。
ヘアオイル
ヘアオイルを選ぶときは、髪質や仕上がりを重視するとよいでしょう。髪の毛が硬い人やダメージが気になる人は、髪の毛のボリュームを抑えてまとめやすくするしっとりタイプがおすすめです。しっとりタイプのヘアオイルは、乾燥を抑えて長時間潤いをキープするので、髪の毛を整えやすくしてくれるでしょう。
髪の毛が柔らかい人や仕上がりのテクスチャが軽いものが好みの人は、サラサラタイプのヘアオイルが適しています。ベタつかずサラッとした使い心地で、柔らかい毛質をふんわりさせながら自然な仕上がりが期待できるでしょう。
「どのアイテムもとても大切でありますが、より髪の毛のケアを意識するなら、ドライヤーの熱によるダメージから髪の毛を守るためにもヘアオイルなどでケアすることが大切です。ドライヤーによるトラブルを防ぎながら髪の毛に栄養を与えてくれるものを選んでください」(山下医師)
ヘアアイロン
ヘアアイロンは、使いやすさや髪型に合うものを選びましょう。短い髪の人や細かいスタイリングをしたい人は、細めのプレートのものがおすすめです。長い髪の人や大胆なヘアスタイルを作りたい人は、広いプレートのヘアアイロンがよいでしょう。
ヘアアイロンの重さやハンドルの持ちやすさなども重要です。手に馴染んで使いやすいものを選んでください。さらに、温度調節しやすいものなら、過度な熱をかけすぎずにキューティクルを守りながら、自分の髪質に合わせてスタイリングができるでしょう。
髪の毛をサラサラにする方法をマスターしてモテ男になろう!
男性が髪の毛をサラサラにする方法はいろいろとありますが、日頃のヘアケアが大切です。髪にやさしい洗浄力のシャンプーと髪の毛や頭皮に合うトリートメントを選んで、日頃のケアに取り入れましょう。
シャンプーは正しい方法で行い、洗いっぱなしにせずドライヤーで素早く乾かすことも大切です。サラサラ髪にNGな行動をしていないか普段のケアを見直し、モテるヘアスタイルをキープしましょう。
この記事は、医療健康情報を含むコンテンツを公開前の段階で専門医がオンライン上で確認する「メディコレWEB」の認証を受けています。