目玉焼きやお吸い物、とろけたカマンベールチーズなどなど、本物そっくりの“木彫り”作品でたびたび人々を驚かせているXユーザーの「キボリノコンノ(@kibori_no_konno)」さん。今回はなんと、こんな不思議な作品を作り出し、大いに話題となっています。

木彫りで石ころ作ろうとしたら
ちょっと彫りすぎた
(@kibori_no_konnoより引用)

「木彫りで石ころ作ろうとした」というキボリノコンノさん。なにやら「ちょっと彫りすぎた」そうで、その結果を動画で投稿されていますが……んんんッ!?!??! ちょっと待って、どうなってるのこれ!???

  • (@kibori_no_konnoより引用)

板に置かれた何の変哲もない石ころ。これが木彫りだということも大変驚きですが、その石に向けてビー玉を転がすと……

  • (@kibori_no_konnoより引用)

なんと、ビー玉が石にぶつかるのではなく、石の上でコロコロと転がり始めたではありませんか!!

  • (@kibori_no_konnoより引用)

ここまで観てようやく、「石は板をくり貫いて作られたものなんだ」ということに何となく気づきますが、板を横から見てみると、くり貫いた部分が浮かんでいるようにも見えます……!

  • (@kibori_no_konnoより引用)

さらにビー玉を取り出すと、石がくぼんで見えるのが正解か、飛び出して見えるのが正解か、もはやわからなくなります。いわゆるギミックアートなのだと思いますが、不思議なことの連続に理解が追い付きません。まさに“脳がバグる”とはこのこと……!!

この作品は大きな反響を呼び、9.3万件のいいねを獲得(9月24日時点)。「ええええーーーー! こ、こ、これは~ なんか騙された感~ 面白すぎました~」「これはマジック!!」「答えを見せられても???って。脳が置いてけぼりになる感覚にゾワッって鳥肌立ちました」「最初全然理解できんかったw」「えええっ!! どんなカラクリかと思ったら、まさかすぎて凄すぎました! コンノさんのあっと驚かせる発想いつも尊敬っ」など、数々のコメントも寄せられました。

キボリノコンノさんはさらに、製作過程についてもポストされています。とても精密な作り方にさらに驚きです!

ただ凹んだところに石を描いているように見えますが、照明を当てて写真を撮った時に石がより立体に見えるような角度を計算して彫刻しました。
 
木と石を交互に触りながら、目だけではわからない質感や微妙な凹凸を確認しながら彫っています。
(@kibori_no_konnoより引用)

左手で塗った直後に、右手の乾いた筆で"筆のタッチ"をぼかして消していく二刀流です。
完全な左利きなので、右手で筆を扱うのはけっこう難しいです。
(@kibori_no_konnoより引用)

投稿主さんに聞いてみた

多くの人が驚かされたこの作品。キボリノコンノさんにさらに詳しい話をお聞きしてみました。

ーーこちらの作品を作ろうと思ったきっかけなどございましたらお聞かせいただけますか?

大学時代の友人と僕の木彫りについて話している時に、「凹んでいるのにでっぱっているように見えたら面白そうじゃない?」というアイデアが出てきて、そこからどうやったら作れるのか、何を彫ったら面白そうかというような話をする中で、石ころを彫ってみようとなりました。

僕のアイデアはいつもこのように友人や家族、ファンの方など誰かとの雑談の中からひらめいています。

ーー作るときにこだわったところや楽しかったところなどを、改めて教えていただけますか?

実際には凹んでいる面を立体に見せるため、作っている最中に何度も写真を撮りながら確認したり、またスマホで撮影している画面を覗き込みながら着色をしていました。

  • (@kibori_no_konnoより引用)

自分の中では凹んでいるとわかっていて飛び出ていると錯覚をすることがないので、どこまで表現すれば飛び出て見えるのかがわからない中での制作でした。

また、本来影になって暗くなっているところを凹ませて彫ることで明るくなると立体感がなくなってしまうので、照明を当てた時に飛び出て見えるような影がでるように角度を計算して彫刻しました。

ーー今回のポストが大きな反響を生んでいますが、率直なご感想などはございますか?

自分の中では今回のような凹んでいるのに飛び出て見える作品は初めての試みで、実験のような昨品でもあったので、正直さほど反応はないかなと思って投稿しました。

なので今回たくさんの方に反応やコメントをいただけたことはとても驚きましたし、木彫りの可能性はきっと無限にあるな!と、より一層今後の意欲が湧き出てきました。


種明かしされた上で見ても、何度でも脳がバグれるこの作品。本当に素晴らしいですね!