貯金が1億円ある人が取り入れている・やっている7つの習慣をご紹介します。
ただしここでいう1億円とは、わかりやすい指標に過ぎず、十分な貯蓄ができる人、あるいは富裕層の習慣と置き換えていただけければと思います。
◆1. 収入が増えても生活レベルを変えない
お金が貯まらない人は、収入が増えれば増えた分、お金を使います。高級賃貸マンションに住み、高級外車に乗り、高級レストランに行き、ブランド物の服を買い、海外旅行をするなど、まんべんなく出費レベルを上げてしまいます。
しかしお金持ちは、収入が上がったからといって、はしゃぐことはありません。収入に関係なく出費の水準はほぼ一定。合理的な理由もなく高級品を選ぶとか、必要でないものを衝動的に買うということもありません。
◆2. ちょこちょこ現金をおろさない
お金が貯まらない人は、コンビニやATMでちょこちょこ現金をおろします。何に使ったのかわからず、月末にはいつもお金がないという状況になりがちです。
しかしお金持ちはあまり頻繁にお金をおろすことはありません。なぜなら、自分の生活を予測して必要な金額を把握できるため、月に1度や2カ月に1度おろせば十分足りるからです。
また、積極的にカードを利用しているため、そもそも現金を使わない人も増えています。カードならポイントも貯まるし、決済スピードも速いし、いいことだらけだからです。
◆3. 自分へのご褒美をしない
貯められない人は、たとえばボーナスが入ったら、それまでがんばった自分へのご褒美としてフンパツして買い物をします。この背景には、自分は努力したという自尊心が満たされる機会が少ないため、ストレス発散としての買い物行動を取る傾向が見て取れます。
しかしお金持ちには、自分へのご褒美という概念がありません。自ら仕事を追いかけ、自分なりに納得できる仕事をしているため、自分で自分を評価でき、承認欲求が満たされているのです。
◆4. 十分な睡眠時間を確保する
起業家や成功者と呼ばれる人の共通点のひとつに、「睡眠時間を削らない」という点が挙げられます。もちろん、事業の立ち上げ期や仕事が佳境に入った時など、不眠不休で取り組む場面もありますが、彼らの平均睡眠時間は約8時間で、社会人全体の平均とされる5.9時間より2時間も長い。
その理由は、十分な睡眠こそすっきり冴えわたる頭脳を保つことができ、気力と体力の充実につながり、短い時間でも高い生産性を発揮できることを彼らは本能的に悟っているからです。
睡眠は活動のパフォーマンスや集中力を高める効果のほかに、免疫力の維持や老化防止、疾病防止まで、幅広い役割があります。
◆5. 夢中になれる仕事を選ぶ
お金持ちは自分がやりたい仕事を選ぶために、お金持ちになっています。興味のあるクルマや欲しいバッグの情報を調べるのは、大変だなんて思わないでしょう。仕事も同じで、楽しいと調べたり、考えたりというプロセスが苦にならないのです。
ひるまず挑戦でき、どんなに時間を使っても、ストレスにならず、ちょっとぐらい壁にぶつかっても、諦めずに没頭できるし、その集中力の持続時間も長い。その結果、知識も経験も加速度的に高まります。そうやってますます能力が向上し、優れたアウトプットにつながり、高い報酬をいただけるようになるのです。
◆6. オンとオフの区別がない
お金を引き寄せる人には、仕事のオンとオフの区別がなく、いつでもオンです。それは会社にいるとか、いつも仕事をしているということではなく、常にアンテナが立っているということです。
終業後に会社を出たら、仕事のことは忘れてアンテナをたたんでしまうと、書店に行ってもテレビを見ても、仕事に役立つひらめきが得られません。
しかしお金持ちは、仕事上のテーマをいつも考えているため、街を歩いていても、プライベートで会話していても、情報に反応してひらめき、新しいビジネスアイデアや問題解決のヒントなどを思いつくのです。
◆7. お金よりも時間を優先する
お金が貯まりにくい人は、お金を節約するあまり、自分の時間を犠牲にします。お金が減るのは目に見えますが、時間が浪費されるのは見えないため、ついないがしろにしてしまいます。
しかし、今の1分1秒の積み重ねが1日、1カ月、1年となり、そしてそれが人生を作るのです。つまり時間とは、人生そのものであると言えます。
一方、お金持ちやお金持ちになる人は、お金を払ってでも時間を買います。もちろん時と場合によりますが、より時間を生み出す方法を選ぶのです。
文:午堂 登紀雄(米国公認会計士)
大学卒業後、会計事務所などを経て、米国コンサルティングファームで経営コンサルタントとして経営戦略立案や企業変革に従事。貯金70万円を1年で3億円の資産に成長させた経験をもとに、お金持ちになる方法や考え方を伝授。
文=午堂 登紀雄(米国公認会計士)