アイドルグループ・Snow Manの目黒蓮がこのほど、フジテレビ系ドラマ『海のはじまり』(毎週月曜21:00~)のクランクアップを迎えた。最終話は、きょう23日に放送される。

  • 泉谷星奈(左)と目黒蓮

最終日、目黒の姿は閑静な住宅街の緑道にあった。9月中旬になっても照りつける日差しは厳しく、日傘やうちわで涼を取りながら段取りは進む。目黒は風間太樹監督と綿密に打ち合わせながら、シーンの意図を丁寧に咀嚼し、自分の中へと取り込んでいく。監督のモニター席の近くには、高野舞監督、ジョン・ウンヒ監督、山岸一行監督、村瀬健プロデューサーの姿も。夏の軌跡を誰よりも間近で見てきた制作陣が、目黒が夏として生きる“最後の1日”を真剣な眼差しで見守った。

夕暮れ時、いよいよ目黒のラストシーンの撮影へ。それは、夏(目黒)が足早に駅へ向かう道中に弥生(有村架純)から電話を受け、「海の伝言」を伝えられるという重要なシーン。海を想う夏の表情は、父親としての揺るぎのない信念を感じさせ、そこに迷いはない。そして、静寂を割るように風間監督の「オッケー!」がロケ地に響き、ついに目黒がクランクアップを迎えた。

一同からねぎらいの大きな拍手が贈られ、「オールアップお疲れ様でした!」の横断幕が掲げられると、目黒はようやく安どの表情を浮かべ、「平坦な道ではなかったなと思います。どんなにきつくても、絶対にこだわることをやめない皆さんがいてくださったからこそ、この作品のクオリティーを生み出せているんだなと心から感謝していますし、僕自身もこだわることをやめずにここまでやってこられたと思っています」とスタッフやキャストに対する深い感謝の言葉を述べた。

するとそこに、すでにクランクアップした有村架純と泉谷星奈がサプライズで登場。驚きと喜びで顔をほころばせる目黒に、泉谷が“海”を想起させる青を基調とした大きな花束を贈呈すると、2人は本当の親子のように優しく抱きしめ合った。

コメントは、以下の通り。

■目黒蓮

「振り返ってみれば、平坦な道ではなかったなと思います。スタッフの皆さんもきっと、体力的、メンタル的にも闘いながら、毎日現場に来て下さっていたと思います。どんなにキツくても、絶対にこだわることをやめない皆さんがいてくださったからこそ、この作品のクオリティーを生み出せているんだなと心から感謝していますし、僕自身もこだわることをやめずにここまでやってこられたと思っています。作品の中では、僕が海ちゃんのお父さん役でしたけど、現場では皆さんが(泉谷)星奈ちゃんを毎日気に掛け、皆さんでお父さん役、お母さん役をやっていたのかなと思いますし、そんな現場が大好きでした。心から感謝しています。本当にありがとうございました」

■プロデュース 村瀬健氏(フジテレビ)

「本当に大変な作品だったと思います。2年くらい前に生方さんから企画を受け取り、それから風間監督と3人で話し始めて、目黒さんともたくさんたくさん話し合い、そこに髙野(舞)監督、ジョン(・ウンヒ)監督、山岸(一行)監督が入ってきてくれて、そしてたくさんのスタッフ、キャストの皆さんが仲間に加わってくれて、そうしてできた作品です。

最高の作品になったと思っています。日本一のドラマができたと僕は胸を張って言えます。皆さんのおかげです。これは皆さんのドラマです。全員にとっての代表作になったと信じています。いつかまたどこかで、みんなで会えたらいいなと思っています。

ここ(オールアップの現場)にいるスタッフ、いないスタッフ、キャストの皆さん、このドラマを一緒に作ってくださったすべての人に心から感謝します。本当に、本当に、ありがとうございました」

【編集部MEMO】
村瀬健プロデューサーは、最終話について、「夏と海がこれから一緒に生きていこうとする中で、それぞれの登場人物たちも含めて、どういうゴールに向かっていくのか。さすがは生方美久さん、と思うくらいに見事にラストまでの物語を紡いでくださっています。このドラマが放送前から提示しているテーマの一つである<人は、いつどのように“父”になり、いつどのように“母”になるのか>や、ポスターにある<選べなかった“つながり”は、まだ途切れていない”>という生方さんが書いたコピーが、“そういうことだったのか”と感じられてくると思います。最後まで見届けてほしいと思います」と語っている。

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