仙台市交通局は、南北線の新型車両3000系を10月24日から営業運転開始すると発表した。一番列車は泉中央駅を11時58分に発車する富沢行。抽選で当選した150人のみ乗車できる臨時列車として運転する。デビューに合わせ、出発式の開催も予定している。
南北線の新型車両3000系は、「杜の都」をイメージしたグリーンのラインカラーを施したデザイン。「くの字」型の先頭形状など既存車両(1000N系)のスタイルを継承しつつ、ライトを前面ラインと一体化させることで進化したイメージを創出している。内装はホワイト系とグリーン系で仕上げ、定禅寺通りのケヤキ並木をモチーフとした座席柄を採用。車いす・ベビーカースペースや座席の手すりを増設し、車内カメラを各車両に4台設置するなど、車内環境の向上を図った。
昨年9月に富沢車両基地へ搬入され、10月末に行われた「バス・ちか探検ツアー」で初めて一般公開された後、営業線での走行試験や運転士の訓練など行われてきた。新型車両の運行開始を受けて、「描き鉄集団ロコ」小松大希氏による記念ロゴも制作。10月中旬頃に新型車両の運行ダイヤを公開する予定もあるという。
デビュー当日(10月24日)に運行される一番列車の乗車客も募集。はがきまたは「みやぎ電子申請サービス」の募集ページで申込みを受け付け、期間は10月10日(必着)まで。定員は150人で、応募多数の場合は抽選となる。当日は11時30分頃、泉中央駅ホーム1番線へ集合。同駅を11時58分に発車する一番列車に乗車し、富沢駅で降車・解散を予定している。当選者以外は一番列車に乗車できない。デビューに合わせて開催される出発式について、詳細は後日公開予定としている。