セガは、2024年9月20日に行われたイベント「RGG SUMMIT 2024」にて、『龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii』(龍が如く8外伝)を、2025年2月28日に発売すると発表した。
プラットフォームは、PlayStation 5(PS5)、PlayStation 4(PS4)、Xbox Series X|S、Xbox One、Windows、PC(Steam)。9月20日からプレオーダーの受付を開始した。
『龍が如く8外伝』では、真島吾朗が単独主人公。『龍が如く8』の後の世界を描いた完全新作だ。舞台はハワイの海。真島率いる「ゴロー海賊団」の海賊船「ゴロー丸」で大海原を冒険する。
発表と同時に、ファーストトレーラーも公開。映像では、真島が砂浜で目覚めるシーンや、船の上のバトルなどが描かれていた。
ストーリー
ミレニアムタワーでの桐生との共闘から半年。
真島吾朗は難破した船の残骸と共に、独り寂れた孤島の砂浜に打ち上げられていた。
自分の名前すら思い出せない真島は、失った記憶の手がかりを求めて、命を救ってくれた島の少年・ノアとともに広大な海へと旅立つ。
しかし、そこは伝説の財宝を巡って悪党どもがにらみ合う、一触即発の世界だった――。
今作のジャンルはアクションアドベンチャー。バトルでは、スピード感のある「狂犬」と、カトラスなどの多彩な海賊道具を使いこなす「パイレーツ」という2つのスタイルが登場する。また、シリーズで初めて「ジャンプ」ができるようになっており、戦略の幅が広がった。
フィールドは、記憶を失った真島が漂着した「リッチ島」をはじめ、複数の犯罪組織が共存する秘密の孤島「マッドランティス」、宗教団体・パレカナの聖地「ネレ島」、『龍が如く8』のメイン舞台にもなっていたハワイのホノルルシティなどさまざま。さらに、「クレイジーデリバリー」「ドラゴンカート」「コーディネート」「ミナト区系女子」「カラオケ」といったプレイスポットも豊富に用意されている。
「RGG SUMMIT 2024」では、「龍が如くスタジオ」代表の横山昌義氏のほか、真島吾朗役の宇垣秀成さんをはじめ、主要キャストとしてファーストサマーウイカさん、松田賢二さん、青木崇高さん、ロバート・秋山竜次さん、谷田歩さん、大東駿介さんが登壇した。
今作で、真島吾朗役を演じる宇垣秀成さんは「シリーズに携わって20年になるんですが、ついに単独主人公になりました。大変うれしく思っています。言いたくて言いたくて仕方なかったですね」と喜びをあらわにした。
ファーストサマーウイカさんは、リッチ島の少年、ノア・リッチ役を演じる。『龍が如く7外伝 名を消した男』で赤目役を演じたファーストサマーウイカさん。「前回は関西弁のキャラだったので、ありのままの自分から赤目の役を作りましたが、今作では、誰がやっているかわからないくらいまでいけたらいいなと思って挑戦しました」と振り返る。
元東城会直系志垣組組長の志垣輝彦役を演じるのは青木崇高さん。「さまざまな役者の先輩もシリーズに出演していますし、歴史の長いゲームに携われることに対して、大変光栄に思いました」と話す。
実は、青木さん、Amazon Originalドラマ『龍が如く ~Beyond the Game~』では真島吾朗役を演じることも「RGG SUMMIT」で明らかにされた。ゲームで真島を演じる宇垣さんからメッセージをもらうと、「これ以上のご褒美はありませんね」と喜んでいた。
ロバート・秋山竜次さんは海の料理人兼用心棒のマサル・フジタを演じる。「そのまんま自分がゲームに登場してビックリしました。昔、ニキビにいろいろな薬を塗って海水浴に行ったらヤケドしたんですけど、その傷まで再現されていて、間違いなく僕なんですよね。うれしいです」と再現度の高さに驚く様子を見せる。
谷田歩さんは教団パレカナの信徒のロドリゲス役。『龍が如く3』からTV CMなどのナレーションを担当していた谷田さんは、ようやくフェイスキャプチャーを使ったキャラクターとして登場できたことに「出演するのが夢だったので最高です」と話す。
モーティマー海賊団団長のモーティマー役を演じる大東駿介さんは収録をかなり巻きで終わらせることに成功したそうで「時間があったので、ひと足先にプレイさせてもらいました。パイレーツにちなんだバトルスタイルもそうですし、ジャンプができるのも幅が広がります。あと、これは絶対に言うなって釘を差されているんですが、度肝を抜かれるサプライズが待ってますよ。龍が如くでパイレーツ、そりゃまだやりますわ。何するんでしょうね」と思わせぶりなことを話していた。
松田賢二さんはジェイソン・リッチ役を担当。セリフの収録量が多いうえ、歌の収録もしたという。「歌が楽しかったです。世界観を背負っているような気持ちで歌わせていただきました」と話す。メディアから「どんな歌か」と質問されると、これには横山氏が「来週まで待ってほしい」と答えていた。
キャストのなかでも、秋山さんはプレイスポットのミナト区系女子コンテンツ「Masaru's LOVE JOURNEY」に実写出演することが明らかにされた。「ミナト区系女子と遊んでみたい」というマサルの要望に応えるために、真島がひと肌脱いだ結果らしい。2024年7月に開催された「ミナト区系女子オーディション」の合格者も出演する。「RGG SUMMIT」では、サングラスをしながらシャワーを浴びる秋山さんの映像などが紹介された。
収録時のエピソードについて聞いてみると、「トイレに行ったら、おしっこするところの眼の前にクマノミが泳いでいたんです。そのクマノミって人間がおしっこしているところしか見ていないじゃないですか。すごいなと思って」と振り返る。
これについて横山氏が「ちょっとおもしろいビルでロケしたんですよね。あと、秋山さんはずっとボケ続けているんです。たぶん、ゲームに使われているのは10分の1くらい。どこかでノーカット版を公開したいくらいです」と話していた。
ゲームのボリュームは『龍が如く7外伝 名を消した男』の1.3倍くらいを見込む。「外伝だからコンパクトシリーズという考えは消えてきている」とのことだった。
なお、2024年9月26日から29日まで行われる「東京ゲームショウ(TGS2024)」では、同作の試遊を展開する予定だ。