女優の菜々緒が主演するテレビ朝日系ドラマ『無能の鷹』(10月11日スタート、毎週金曜23:15~ ※一部地域除く)の第1話の場面写真が公開された。

  • 菜々緒

「なにがわからないのかわからない」と決めポーズ

女性コミック誌『Kiss』(講談社)で連載中のはんざき朝未氏によるコミック『無能の鷹』を実写化する今作は、菜々緒が、超有能そうな見た目なのに実は衝撃的に無能な鷹野ツメ子を演じる超・脱力系お仕事コメディ。

公開された場面写真では、「なにがわからないのかわからない」と決めポーズする“開き直り”鷹野、有能そうなオーラで挑む“ゲーセンUFOキャッチャー”、さらには屋上でかっこよすぎる決めポーズしてるけど、今にもクビ寸前!?…などの姿が。

鷹野と鶸田(塩野瑛久)が面接会場で初対面を果たすシーンでは、まるで後光がさしているようなまばゆい光に包まれた鷹野と、その“できるオーラ”全開の神々しさにうっとりとしてしまう鶸田が描き出されているが、この時にはもちろん、鶸田は鷹野が圧倒的無能だとは知る由もなく…。「こういうカッコいい人と仕事がしたい」と尊敬のまなざしを送る、“美しき勘違いシーン”となっている。

やがて、社内ニートとなった鷹野。3カ月間行い続ける資料のホチキス留め(※しかも、全体的にややズレている)を終えて、なぜか達成感丸出しの大きな伸びをしているが、パソコンでのグラフ作成に関しては「絶望的状況」で……。

工藤阿須加、さとうほなみ、高橋克実も

そんな鷹野を優しい眼差しでフォローする鳩山をはじめ、地雷を踏まない会社の歩き方をとにかく大事にする腹黒サラリーマン・雉谷耕太(工藤阿須加)の冷たい笑顔、「いずれ本性を暴いてやる」と疑いの目で鷹野を見る、野望と愛欲にまみれた“会社員ver黒革の手帖”を操る鵜飼朱音(さとうほなみ)の“社内CIA”っぷり。

そして、鷹野がコピー機の拡大ボタンを押してしまい、吐き出された大量のミスプリントを手にあ然とした表情の、ありがとうとごめんねが言えない老害部長・朱雀又一郎(高橋克実)など、濃すぎるキャラクターの姿が見られる。

【編集部MEMO】
菜々緒は、鷹野演じるに当たり、「禅とか仏のような、ある意味で超越した存在だと思っています。敵を作らないと言いますか、もはや敵ができない無敵さといったものがありますし、超人的な部分もあり、そこが彼女の魅力なのかなと考えています。さらけ出してありのままの自分でいられるというのは、素晴らしいことだなと思いますし、ありのままの自分であるがゆえに、物事がうまく進むというのは、本来の人間のあるべき姿ですよね。今の時代、息苦しさを感じたり、切羽詰まった状況に置かれているような方もたくさんいらっしゃると思いますので、“私も大丈夫かもしれない”と、肩の力が抜けるような、クスッと笑える鷹野を演じていきたいです」と語っている。