俳優の綱啓永が20日、東京・渋谷のNHK放送センターで行われた夜ドラ『未来の私にブッかまされる!?』(10月7日スタート、毎週月~木曜22:45~)の出演者会見に、共演の久保史緒里、高橋克典とともに出席した。

  • 夜ドラ『未来の私にブッかまされる!?』出演者会見に出席した久保史緒里、綱啓永、高橋克典(左から)

突然現れた謎のオジサンは、30年後の自分だった!? 「未来」と「今」の自分同士の価値観が衝突し予測不能の人生が切り開かれるタイムトラベルドラマ。社会人10年目を迎える市役所職員の五十嵐頼人を綱、頼人の恋人・筒井凜を久保、未来からやってきた“オジサン”こと五十嵐頼人を高橋がそれぞれ演じる。

NHKのドラマ初出演にして初主演となる綱は「最初、とてつもないプレッシャーというか、主演をやらせていただくことに対してすごく悩んだりしたんですけど、最初の顔合わせのときに(制作統括の)村山(峻平)さんが『緊張とか失敗を恐れないでこの現場に来ることを楽しみながら挑んでほしい』というお言葉をくれて、それが印象に残っていて、僕は今それを軸にして頑張っているんですけど、まだ撮影は続いているので最後まで全身全霊で、全力で五十嵐頼人を演じさせていただこうと思っています」と力強く挨拶した。

また綱は、自身の30年後を演じる高橋から刺激を受けているそうで「セリフがないところの間を埋めてくれるのは全部克典さんですし、そこに僕が乗っかっていくだけでそのシーンがよくなるので、それはいつか自分がしっかりできるようにならないといけないなと刺激を受けています」と目を輝かせ、「お芝居じゃない面で言うと、僕が現場で疲れを見せてしまったときに、克典さんが『大丈夫か?それが主役の宿命だ』って言葉をいただいて、“やべっ、頑張らないと”と思って、今もメモに書いているんですけど、普段からお芝居でもお芝居じゃない面でも克典さんには常に支えられています」と感謝。これに高橋は「あとで何か奢るわ」と上機嫌でコメントし、会場の笑いを誘った。

そんな綱の座長っぷりについて、高橋は「空気清浄機みたいな人」と表現し、「爽やかだし、別にワイワイしているわけでもないんですけど、いると場が明るくなるというか、空気がよくなりますね。僕だけのときはどよーんとしてますから…(笑)」と茶目っ気たっぷりに笑った。

改めて、自身の30年後を高橋が演じることについての感想を求められた綱は「僕が30年後に本当に克典さんになったら、めちゃくちゃうれしいなって。こんなイケオジに成長できるなら、僕はうれしいなって思いました(笑)」と声を弾ませ、「最初は怖いのかなと思っていたんですけど、実際は本当に優しいですし、大好きになって尊敬もしていて、30年後の頼人が克典さんでよかったなと思っています」と吐露。これに高橋は「ジュース買ってきて」と再び上機嫌となった。

一方、自身の30年前を綱が演じることについて、高橋は「頼人の30年前をドンピシャで演じられているなと思いますね。まっすぐできれいな気持ちで真面目で、自分の29(歳の頃)を考えたらとんでもないですね。こんなに石鹸の香りがしそうな感じはなかったので、過去をすげ替えられたみたいで、とてもラッキーです」と笑顔を見せた。