学生陸上日本一決定戦が決まる4日間の熱き戦いが開幕！

　9月19日（木）〜22日（日）神奈川県・Uvanceとどろきスタジアムby Fujitsuで開催される「第93回日本学生陸上競技対校選手権大会　日本インカレ」。

　読売テレビでは4日間スポーツＷＥＢメディア「あすリートチャンネル」にて生配信を行う。そこで配信担当のディレクターに大会の見どころなどをインタビュー。

　まずは日本インカレについて聞いてみると、「日本インカレは1928年から始まった大学陸上競技部の学校対抗の大会で、種目ごとの個人成績とチームによる総合成績で日本一を決める大会です。フィールド競技・トラック競技の各種目ごとに成績に応じて得点が与えられ、その合計得点により各校の総合成績が決定されます。そして最も総合点の高い大学が日本インカレの総合優勝となります。なので全ての個人成績が総合優勝に欠かせません。また、選手のエントリーにもルールがあり、指定された有効期間内に標準記録を突破した選手に対して、その競技の出場資格が与えられます。しかも種目ごとに各校最大3名までしか出場できないという狭き門となっています。

　そして多くの選手を取材していますが、『オリンピックや世界選手権と同じくらい日本インカレは特別な大会』と口にする選手もいますし、この大会を最後に競技を引退する選手もいます。大学のために戦いたい、陸上人生の集大成を見せたい、いろいろな思いを持って学生たちがこの大会に臨んでいます。」

　大学日本一が決まる大会の注目選手を聞いてみると「パリオリンピックに出場した選手が5名エントリーしています。まずはオリンピック男子４×100mリレーの予選に出場した東洋大学の栁田大輝選手です。６月に追い風参考記録ながら１０秒の壁を超える９秒97をマークしました。今大会でも100mでどんな記録が生まれるのか期待がかかります。続いて筑波大学の鵜澤飛羽選手です。オリンピックでは200mで準決勝進出、世界と戦ったその足でどんな走りを見せてくれるのでしょうか。そして、立命館大学の柳井綾音選手です。関西の大学ということもあり何度も取材をしたこともあり、女子10000m競歩の日本学生記録保持者で、オリンピックでは男女混合競歩リレーに出場しました。男子400ｍHには、慶應義塾大学の豊田兼選手、東洋大学の小川大輝選手の２人がエントリーしています。

　オリンピックという大舞台で雄飛した選手たちは、一つ上の次元でプレーをしています。そんな日本トップレベルの活躍をぜひご覧頂けると嬉しいです。」

　そして今回読みテレ取材班としても特に気になるのが、甲南大学の短距離である。青山華依選手を筆頭に日本屈指の女子短距離走チームであり、昨年の日本インカレ4×100mリレーでは学生記録まであと0.01秒に迫った。今大会ではどうなのか聞いてみると、「我々としても、昨年リレーで優勝しながら悔しさを滲ませた彼女たちが今年こそやってくれるのか注目しています。青山華依選手、岡根和奏選手、奥野由萌選手、藏重みう選手の4名は大学短距離界ではトップの実力で、チームメイトではありますが、前述の各種目3名しか出場できない定員でも鎬を削るライバル関係にあります。

　そして本大会では、昨年日本インカレ100mで表彰台を独占した岡根選手、奥野選手、藏重選手の3名が100m・200ｍの出場権を獲得し、今年も表彰台独占が期待されます。その3名に今年ケガから復帰した青山選手を加えた4名で今年も4×100mリレーにエントリー。

　青山選手は、実は日本インカレで個人でもリレーでも優勝を果たしたことがなく、大学ラストイヤーの今回は優勝への想いが取材の時にも感じられます。そんな彼女たちが学生記録を更新し、歓喜する姿を届けたいですね。」

　日本インカレを4日間配信する上で、選手の活躍を逃さない工夫や気をつけていることについて聞いてみると、「今年は昨年からカメラ2台を追加し、合計10台で4日間の配信を行います。大学で陸上を引退する選手も多くおられ、川崎の地まで応援に行けないご家族や友人のためにも、一つでも多く選手の表情や競技を見せたいと思っています。個人の記録のため、大学日本一のため、選手一人一人にドラマがあります。ぜひ、あすリートチャンネルでの配信をご覧いただき、選手の応援をお願いします！」

　日本一陸上が強い大学が決まる日本インカレ。ぜひとも配信でその活躍を見てください！