江戸川コナンたち少年探偵団は、ポジティブで人が好い小説家志望の男性と知り合う。男性の自宅アパートに向かっていると、そこでは隣人と大家が言い争いをしていた。男性が仲裁に入って話を聞くと、出張から帰って来た隣人の部屋に空き巣が入っており、警察に通報するかどうかで揉めていたのだという。「泥棒に入られる物騒なアパートと知られたら、借り手がつかなくなる」と考えているらしく、警察への通報を止めようとする大家。結局、男性の説得もあって警察を呼ぶことになった。隣室で友人ということもあって警察から疑いの目を向けられた男性は、指紋を提出して潔白を証明しようとする。しかし翌日やって来たのは、目暮警部たち捜査一課の刑事で……というストーリー。
男性が殺害事件の容疑者になってしまった理由の一つが、双子の兄の存在だった。家に引きこもって執筆活動をしている男性が珍しく外出し、事件発生時刻にパチンコ屋の防犯カメラに映っていた。しかし、何らかの方法で兄をパチンコ屋に誘導しさえすれば、男性が犯人であってもアリバイ作りができてしまうというのが警察の主張だ。男性曰く、兄は行方不明で連絡が取れないとのことだったが、その訴えは通らず、連れていかれてしまう。
最終的に、男性は事件と一切関係がなかったことが分かる。疑いの目を向けられ大変な思いをしたにも関わらず、男性が真犯人に優しい言葉をかける様子は視聴者を驚かせた。あまりの優しさに、今後、米花町で生きていけるのか心配する声もある。男性はポジティブで人が好いまま、小説家として大成することはできるのだろうか?
【文:山田 奈央】