“終活”というカルチャーもすっかり定着した感があるが、どうやら早い人だと50代から始めているらしい。
「人生100年時代でそれはさすがに早すぎないか」とも思わなくもないが、よく考えてみればいい判断かもしれない。特に、“住まい”に関する問題などは早めにクリアにしておくに越したことがないだろう。
ということで今回は、10月にオープンするシニアレジデンス「パークウェルステイト湘南藤沢 SST」を見学。こんなところを終の棲家できたら……と惚れ惚れするクオリティだったゾ〜!
カフェにジム、麻雀ルーム、大浴場まで! 充実の1階共用部
もう外観からして素敵すぎる……。どう見ても高級ホテルというか、スーツケースを代わりに運び入れてくれるドアマンが今にも現れそうな雰囲気である。
この「パークウェルステイト湘南藤沢 SST」は三井不動産レジデンシャルが展開する高級シニアレジデンス。場所は湘南エリアの中心部、神奈川県藤沢市に位置する。「パークウェルステイト」シリーズはこれまで、東京、千葉、大阪などで開業してきたが、神奈川県には今回が初進出となるようだ。
エントランスから中に入ると……
まるでホテルのようなフロントがお目見え。バックには湘南らしい海を感じさせるアートが飾られている。
そのすぐ隣にはなんとも開放的なラウンジが。天井が高く広々しており、採光性の高い大きな窓が場を明るく照らす。マジでリゾートやん。
「パークウェルステイト湘南藤沢 SST」のコンセプトは「湘南コミュニティLife」で、“人と人とのつながりを感じられる場と機会の創出を意識した構造”にこだわっているそうだ。このラウンジなどはまさにその象徴的な場所のひとつなのだろう。
そしてラウンジの奥にはこれまた広々としたカフェラウンジが。
コーヒーやケーキといったメニューだけでなく……
カレーやスパゲッティ、鎌倉ハムを使ったホットドッグなどのフードから、湘南の地ビールまで用意されている。
もちろん有料ではあるが、どれもこれも本格的でとても美味しそう。ちなみに、来年以降は入居者以外も利用できるカフェとして門戸を広げる予定だとか。
さらにその奥には「湘南サロン」と名付けられたスペースも用意。
ここで講演会やコンサートなどのイベント事を定期的に行っていくのだという。
そして同じく1階には……
男女別でサウナ付きの大浴場も用意! めちゃくちゃ広々している。総居室数は566室にもなる大規模施設なので、ラウンジも大浴場もこれくらい広くないといけないのだろうが、それでもやっぱり開放的で素敵……。
ちなみに、こちらの浴槽では修善寺温泉の運び湯や季節湯が楽しめるようになっているのだそう。毎日温泉に入れるなんて、健康にもすごくよさそう!
1階が充実しすぎていて、肝心の居住施設をなかなかお見せできないでいるが、もう少しだけ紹介させていただきたい。
こちらはプライベートガーデン。いわゆる中庭である。緑いっぱいでめちゃくちゃ気持ちいい!
他にも予約制の理容室や美容室……
ビリヤードルームに……
絶対に必要な麻雀ルームもあるし……
入居者は無料で使えるフィットネスジムも完備! これだけ充実していると、敷地内から出なくなっちゃいそうだけど、それはそれでいいんだろうな〜。
湘南の海が一望できる豪華居室へ!
さて、それではいよいよ本当の目玉である居室のほうに行ってみよう。
こちらは最上階にあたる14階にある一室。専有面積は50.71㎡(約15.33坪)。リビング・ダイニング・キッチンは約13.9畳、洋室が約5.2畳、風呂・トイレ・洗面室、そして約2畳のウォークインクローゼットなども付いたゆったり空間となっている。
一番の驚きポイントは……
バルコニーから望むこの絶景である。この眺めはハンパじゃない。見晴らし最高。湘南の海が一望できるもん。江の島とか丸見えですけど。もはや老後と言わず、今すぐにでも住みたい……!
14階のエレベーターホールからの景色もいい。すぐ近くに「湘南モールフィル」というショッピングモールや、蔦屋書店などが入った「湘南T-SITE」という生活提案型商業施設もあるので、買い物や文化的なエンタメに困ることもなさそうだ。
こちらは家具などを配置したモデルルーム。夫婦ふたりくらいまでなら余裕で広々暮らせるだろう。
こちらは介護居室。間取りも広くて清潔感があり、とても快適に暮らせそう。ちなみに介護居室では看護スタッフが24時間常駐し、それぞれに合ったケアサービスを提供してくれるらしい。
「パークウェルステイト湘南藤沢 SST」は湘南藤沢徳洲会病院と医療協力も締結しており、通院・入院、救急の受け入れ、人間ドックの実施、入居者への定期的な相談会やセミナーなども実施するという。健康面でのサポート体制も万全というわけだ。
最後にまた3階の共用部について紹介しておきたいのだが、こちらには朝昼晩と食事ができる特大のダイニングがあり……
その食事メニューはどれもめちゃくちゃ美味しそう……!
朝食は500円から、昼食は900円から、夕食は1,300円からそれぞれ注文できるようになっているという。この充実したメニュー構成を考えたら、少し安く感じるくらいかも。
ライブラリーには湘南T-SITEの運営会社が選書した1,200冊の本が置かれており、湘南にまつわる小説やガイドブックなども数々用意されているとのこと。
……と、ここまで駆け足で見てきたが、湘南らしさが随所に盛り込まれた快適かつラグジュアリーな空間であることがわかった。
最後に料金形態についても記しておきたいが、2LDK(専有面積54.53㎡)の一室の例でいうと、入居一時金は82歳以上で4,320万円(2人入居の場合)。60歳から入居することができ、入居一時金などは年齢によって変動する。ちなみに、75歳の場合は5,730万円(こちらも2人入居の場合)だそうだ。毎月の費用は共益費、基本サービス料金、食事基本料金などを合わせて297,500円(こちらも2人入居の場合)となる。もちろん、部屋の広さや階数によって料金は変動するので、あくまで参考値として考えてほしい。
これまで終活や老後の生活について考えたこともなかったが、最終的に自分がどんな場所で暮らし、どんな場所で人生を終えたいかを考えるとてもいいキッカケになった。こんな素敵な場所で余生を過ごすためにも、今のうちに頑張って仕事するゾ〜!