朝日酒造は、2030年で創業200周年を迎えるにあたり、「次の100年を見据えた新たな挑戦」として、蒸留酒事業に新規参入する。9月12日、本社敷地内に建設した『越路蒸留所』にてしゅん工式を開催した。
創業以来手掛けてきた日本酒にとどまらず、ジン市場に挑戦することで「新しい時代のおいしさ」を切り開いていくことを目的としている。
ジン市場への参入を決めた理由は、国内外におけるジン市場の伸長と、自由度の高さがあげられる。ジンは、蒸留酒の中でも原料や製法の自由度が高く、企業の独自表現が可能なことから選定したという。
加えて、新潟県の米農家との持続的なつながりと発展を目指し、将来的に米を使ったジン作りの可能性が期待できることも重要な要素とのこと。創業以来、米農家とともに歩んできた企業だからこそできる地域への新たな貢献を、新規事業を通して取り組んでいく。
商品名に代表銘柄である「久保田」を起用し、将来的な海外展開を見据え、「KUBOTA GIN」と英文字表記にした。
商品コンセプトは「自然とのつながり」。この商品を通して、自然の癒しをテーマに「くつろぎ」と「癒し」の時間を提供していきたいという。そのために、四季折々の風景や香りで「くつろぎ」や「癒し」をもたらす「里山」をイメージして商品開発を進めてきた。
豊かで洗練された香味、飲みやすさを考慮した香味バランス、繊細でまろやかな味わい、落ち着いたたたずまいのボトルやパッケージなど全方位で高品質を目指した。
価格は700mlで5,500円(ギフトボックスは、6,600円)、アルコール度数は47度で年に20,000本を生産予定。