日本将棋連盟は10月1日、「棋の音(きのね)」を新将棋会館(東京都渋谷区千駄ヶ谷)内にオープンする。
9月8日、将棋連盟の創立100周年事業として建設していた東京の将棋会館が完成した。新将棋会館は、ヒューリック将棋会館千駄ヶ谷ビルの1階に移転、対局室の増設に加え、椅子対局室や将棋連盟のオリジナルコンテンツの配信も可能な和室のスタジオも完備。
10月1日からは、将棋道場とショップに加えカフェを併設した店舗、棋の音をオープンする。将棋をあまり知らない人にも、将棋ファンの人には今まで以上に、将棋の魅力に触れられる店舗を目指すという。
棋の音道場
棋の音道場では、将棋が指せる道場の他、大盤解説会や教室・イベントなどを実施する。今までよりも営業時間も長くし、新たに初心者向けのセミナーも設ける。
ショップ
ショップでは定番の将棋用品や棋士関連グッズに加え、限定商品を取り揃える。
さまざまなコラボレーショングッズも展開していく。第1弾として、「ヒグチユウコ」「ユナイテッドアローズ」「昭和西川」「NUMBER SUGAR」とのコラボレーション商品を発売する。
ヒグチユウコとのコラボでは、棋士になったボリスや、真剣に将棋を指すニャンコなど、ヒグチ作品お馴染みのキャラクターが描かれた商品や、棋の音のための描き下ろし作品を使用した新アイテムも用意。棋の音ショップ店頭のみでの販売となる。
ユナイテッドアローズとは、日本の伝統文化の継承と革新を重んじるお互いの基本姿勢に共鳴したほか、今後同じオフィスビルに拠点を構える縁がきっかけでコラボが実現したという。日本の伝統文化に、ユナイテッドアローズの視点でファッションを取り入れ、将棋ファンのみならず幅広い層に日常使いできるアイテムとして愛用されることを目指して制作された。
寝具メーカー昭和西川とのコラボでは、将棋連盟100周年を機に共同開発した「対局用ムアツ座布団」(22,000円)を発売する。真剣勝負に臨む棋士と同じ座り心地が自宅で体感できる。
千駄ケ谷に工房を構えるNUMBER SUGARの別注キャラメルも発売する。12個入りBOXは「100周年式典」と「100周年を祝う会」の会場限定発売となる。5個入りBOX(1,100円)はグランドオープンの10月1日より発売する。
カフェ
カフェでは棋士関連のドリンクやシグネチャーフードメニューなど、気軽に利用できるメニューを用意している。
フードの目玉は、勝負めしの定番であるカレー。新宿中村屋監修のカレーソースを使用した本格的なカレーを中心に4種類のメニューを用意。シグネチャーメニューの1つであるブレンドコーヒーは、コーヒー好きとして知られる佐藤康光九段が監修した「康光ブレンド珈琲」。
棋士の画像がプリントされている、"ここでしか飲めない"特別なカプチーノも発売する。初月となる10月は、羽生善治会長の写真がプリントされている。11月は谷川浩司十七世名人、12月は永瀬拓矢九段......と、毎月棋士・女流棋士が変わる。
ショップ/道場の営業時間は10:00~21:00(最終手合は20:30)、カフェの営業は10:00~21:00(L.O. 20:30)まで。