三井住友海上火災保険は9月13日、最新の住宅防犯に関する「令和の住宅防犯実態調査」の結果を発表した。同調査は8月9日~20日、30歳~49歳までの子持ち家庭の男女500人を対象に、インターネットで実施した。
「玄関先が掃除されていない」「自宅の敷地内で周囲から死角になる場所がある」「ゴミ出しなどの際に鍵を開けたままにすることがある」などの住宅侵入に遭いやすい家の特徴に当てはまる家庭は75.6%だった。そのうち、防犯対策ができていない人は64.6%で、多くの人が無意識のうちに住宅侵入に遭いやすい状況を作り出していることがわかった。
多くの住宅侵入は侵入~完了までに約5~10分間と短時間であると言われている。そこで、住宅侵入は、開始から完了までどれくらいの時間で犯行が行われると思うか尋ねたところ、70.8%が「10分未満」と、正しく認識していることがわかった。
在宅勤務をする人が増える中、調査では約半数がドア・窓の鍵を開けたままにすることがあると答えている。警察庁「住まいる防犯110番」では、侵入窃盗の侵入手口は無締まりが最も多かった。ドア・窓の鍵を開けたままにすると、家に人がいるとき侵入して、金品を盗む居空きの危険も高まるため在宅時も鍵を閉めることが重要だという。
防犯対策をしていると回答した人に、「置き配の窃盗」「住宅への落書き」などのイタズラや住宅侵入の被害に遭ったことがあるか尋ねると、49.8%と約2人に1人が「被害に遭ったことがある」と回答した。特に住宅侵入の被害に遭ったと回答した人のうち、約6割が「当時、自分の家は防犯対策ができており被害に遭わないと思っていた」と回答している。
防犯対策している人に、防犯の月額費用について尋ねたところ、平均は3,833円だった。これから防犯対策を検討している人に防犯の月額費用について聞くと、71.6%が「2,000円以下」と答えている。