キャリアデザインセンターが運営する「女の転職type」は9月10日、「面接で経験したこと」についての調査結果を発表した。調査は2024年8月10日~8月21日、働く女性405名を対象にインターネットで行われた。
転職活動で面接を受けて、落ちたことはある?
転職活動で面接を受けたことがあるか聞いたところ、「ある」と回答した人が83.2%となった。
転職活動で面接を受けたことがある人に、落ちたことがあるかどうかを尋ねたところ、91.4%が「ある」と回答。落ちたことが「ない」人は8.6%にとどまった。
面接で落ちた理由は?
Q.2で「ある」と回答した人に、落ちた理由としてどんなことが考えられるか尋ねたところ、「わからない」と回答した8.3%の人を除く9割以上の人が、何らか思い当たる理由があることがわかった。
思い当たる理由は「スキル不足」が最も多く45.0%、次いで「社風と合わなかった」が41.9%となり、企業の求める人材像とのミスマッチが原因と捉えている人が多いことがわかった。また「企業・業界研究不足」37.7%や「自己分析不足」36.7%、「想定問答の準備不足」31.6%などもそれぞれ3割以上の人が挙げており、準備不足が理由だったと感じている人も多くいる結果となった。
その他の回答では、「年齢」と答えた人が多くいた。一般的に年齢が上がるほど高いスキルが求められる傾向にある。応募の段階で企業側も年齢は把握しているが、面接で詳しくスキルや経験を聞いた結果、年齢とスキルが見合わないという判断をされたのではと考えられる。
また「小さな子どもがいて急に休む可能性があるから」や「勤務時間や休日などの条件が合わなかったから」といった回答も複数みられた。
「これは落ちたかも」と思ったのはどんな時?
不通過の連絡が来る前に「落ちたかも」と思った時は、「会話が弾まなかった」43.8%、「面接官の態度・表情がよくなかった」36.1%、「緊張してうまく話せなかった」34.8%が上位だった。面接中に手応えを感じられなかったケースが多いようだ。
その他の回答では、「連絡が遅かった」「ネガティブな発言をしてしまった」「質問しすぎてしまった」などがあった。
落ちた時どんな気持ちだった?
面接に落ちた時の気持ちを聞いたところ、「縁がなかったと気にしなかった」が47.8%で最も多く、「合わないと思ったので、落ちてよかった」も31.8%あり、結果を引きずらずに割り切って考えている人が多いことがわかった。一方で、「ショックを受けた」は35.6%、「人格を否定された気分になった」も22.3%おり、落ち込んでしまう場合も。自分では合っていると感じた場合や、志望度が高かった場合などは、がっかりする気持ちが大きいのかもしれない。
その他コメントでは、面接の結果のみが通知されるケースが多いため「どの点が合わないと思ったのか、フィードバックがほしいと思った」と感じている人もいた。
面接前にやっておけばよかったと後悔したことは?
面接前にやっておけばよかったと後悔したことは、「企業研究」が最も多く57.6%、次いで「自己分析」51.3%、「想定問答の準備」47.5%と続いた。
その他の回答としては、「適性検査対策」「その企業における面接官の傾向研究」「その企業を辞めた人の退職理由の研究」などがあった。
仕事とは関係のない質問をされたことはある?
面接で「仕事と関係ない質問をされたことはない」人は30.6%で、約7割の人が仕事と無関係な質問をされたことがあることがわかった。最も多かったのは「趣味」に関することで40.4%、次いで「結婚・出産」37.4%、「親・家族」30.3%と続いた。
その他の回答としては、「お酒が飲めるか」「自分を動物に例えると何か」「血液型」「持病について」などがあった。
Q.7のような質問をされてどう思ったかを尋ねると、「どう答えるべきか迷った」が34.2%で最も多い結果となった。その後は、「不信感を覚えた」26.1%、「とくに何とも思わない」25.6%、「志望度が下がった」17.9%、「話がはずんだ」15.8%となり、ネガティブとポジティブが入り乱れる結果に。
その他コメントでは、「酒が飲めるかとか、上司に付き合えるかとか聞かれ、今時こんな質問するなんて古い体質の企業だと理解した」「その方(企業)の女性に対しての価値観がわかった」「入社後も詮索が続くのではないかと思った」などがあり、質問の内容や、仕事と無関係な質問をする企業姿勢を通じて、求職者側も企業の価値観やカルチャーを判断していることが伺える結果となった。