Hotels.comは9月11日、「Hotel Room Innsights - ホテルに関する国際調査」の結果を発表した。調査は、ブラジル、カナダ、デンマーク、フランス、ドイツ、香港、日本、韓国、メキシコ、ノルウェー、スウェーデン、スイス、トルコ、イギリス、アメリカの世界15地域における400軒を超える提携ホテルを対象に行われた。

  • Hotel Room Innsights - ホテルに関する国際調査

ホテルでの忘れ物、よくある忘れ物トップ3

ホテルでの忘れ物について、世界のホテルの35%が「ある」と回答(忘れ物が「いつもある」、「よくある」、「たまにある」という回答の合計の割合)。そのなかでもよくある忘れ物について、最も多かった回答が「充電器やモバイルバッテリー(72%)」、次いで「汚れた洗濯物(36%)」「アダプター(30%)」だった。また、日本のホテルで「(忘れ物が)ある」と回答したのは57%1と半数以上で、世界の平均よりも多い割合となった。

  • よくある忘れ物ランキング

世界のホテルに「今までにあった変わった忘れ物」について聞いたところ、高級ブランドの腕時計やバック、約9億円もする時計、鳥やトカゲなどのペット、両足のギプス、大量の入れ歯、炊飯器、車のタイヤ、ブレンダー、建設用パイプなど驚くような回答も。高価なものから必需品、説明のつかないものなど世界では多くの忘れ物があることが分かる。

一方、必要なものを旅行に持ってくるのを忘れてしまうという人も。世界のホテルでは、旅行に必要なものを持ってくるのを忘れてしまった旅行客をサポートするため、柔軟に対応している。たとえば、ヴァイスロイ リビエラ マヤ(プラヤ・デル・カルメン/メキシコ)では、石鹸コンシェルジュがおり、様々な香りのオーガニック石鹸をゲストにプレゼントしているため、自宅から持参する必要はない。キンプトン ヴロ ビーチ ホテル & スパ IHG ホテル(フロリダ/アメリカ)では、忘れ物をした際に、足りないものをホテルが用意してくれるプログラムを導入。忘れ物でなくても、現地の人気ブランドのサングラスやハンドバッグなどのアクセサリーを検索し、それらをレンタルすることもできる。

ルームサービスで風変わりなリクエストも

世界のホテルのなかには、メニューにはない風変りなルームサービスのリクエストもあったという。「子どものために、水道水ではなくミネラルウォーターをバスタブに張ってほしい」、「ペットのために、グルテン・乳成分フリーなどのアレルギー対応メニューを作ってほしい」、「トーストを真っ黒焦げにしてほしい」、「キャビアが乗ったホットドッグがほしい」、「フレッシュなヤギのミルクを届けてほしい」、「2キロのバナナを用意してほしい」、「自分のリクエストが読まれたことを確認するため、スタッフとハイタッチをしたい」なんていうリクエストもあったとか。

こうした変わった要望にできるだけ対応できるよう、W大阪(大阪/日本)では「いつでも、どんなことでも」ボタンを設置し、時間と内容を問わず、要望に応えている。

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ホテルの隠れた特典や楽しむためのアドバイス

ホテルでの滞在を最大限楽しむためのアドバイスについて、最も多い回答が「オフシーズンにお得な料金で予約する(51%)」、その次に多い回答が「落ち着いた滞在にするため、エレベーターや階段から離れた客室をリクエストする(39%)」だった。

  • ホテルでの滞在を最大限楽しむためのアドバイス

また、ホテルでの滞在をさらに楽しめる施設やサービスを用意している施設もある。たとえば、ホテル ニュー オータニ東京 ザ・メイン(東京/日本)では、400年もの歴史を持つ日本庭園を散策することができる。フォー シーズンズ ホテル オースティン(テキサス/アメリカ)では、ギターコンシェルジュがプレミアムなギターを手配する。センティネル ホテル(オレゴン/アメリカ)では、ペットのための鍼(はり)師や、一流トリマーの紹介など、ペットに寄り添ったサービスを提供している。ザ モンタギュー オン ザ ガーデンズ(ロンドン/イギリス)では、大英博物館のガイド付きプライベートツアーを行っている。ヴィラ ガリチ オテル & スパ(エクサン・プロバンス/フランス)では、ホテルにあるワインセラーで、パーソナライズされたワインテイスティング体験を満喫できる。