江戸川コナン、毛利蘭、毛利小五郎がレストランで食事を終えて通りを歩いていると、女性の悲鳴が聞こえてくる。コナンたちは悲鳴が聞こえた立体駐車場に駆け付け、非常階段の下で頭から血を流して絶命している男性を発見。さらに非常階段三階の踊り場では、青い顔の女性が震えていた。この後、現場にやって来た目暮警部が捜査を開始する。被害者は八木沼武志。三階にいた女性・滝沢美咲は、八木沼がいきなり襲ってきたと証言する。夢中で非常階段の方まで逃げてきたが、身をかわした際に八木沼は階段から転落してしまったのだという。美咲の自宅では、一週間前に強盗殺害事件が起きていた。犯人は、美咲の夫をナイフで脅し、金庫から一億円相当の宝石を強奪。その後、夫をナイフで殺害した。美咲は犯人の顔を見ており、それが八木沼だという……というストーリー。
美咲のことが気になったのか、コナンは車に乗せてほしいとねだって行動を共にすることになる。車の中でコナンに様々な質問をされた美咲は「幸せってね、ウソと秘密で成り立ってるのよ」という言葉を残す。SNS上では「深い!」「ウソと秘密ね……」「コナンくんもだもんね」といったリアクションが見られた。
コナンも、蘭を始めとする周りの人たちを守るため、自身が工藤新一であることや黒ずくめの組織の存在などを隠している。それでも初期に比べれば、秘密を共有する仲間や、詳しいことを話さずとも信頼をしてくれる協力者も増えてきた。
コナンがウソと秘密で守っている大切な人たちとそれらを共有し、過去の事として安心して話せる日はいつになるのだろうか?
【文:山田 奈央】