フジテレビの動画配信サービス・FOD配信されている韓国ドラマ『深夜2時のシンデレラ』のイベントが6日、ヒューリックホール東京で行われ、主演のシン・ヒョンビンとムン・サンミンが登壇した。

  • ムン・サンミン(左)とシン・ヒョンビン

手をつなぎ、仲良くステージに登場した2人。イベントはフォトタイムからスタートし、手を振ったり、両手でハートマークを作ったり、時折見つめ合って微笑む姿はとても愛らしく、観客たちも早速笑顔になっていた。

最初の挨拶では、シン・ヒョンビンが「日本語で(挨拶を)練習しましたが、うまくできるか分かりません」と前置きをしつつ、「こんばんは。私はシン・ヒョンビンです。お会いできてうれしいです」と発音がきれいな日本語を披露。「こんなにもたくさんの方が客席を埋めてくださり、感謝していますし、不思議ですし、今とても緊張しています。仕事では初来日ですが、日本には、旅行で何度も来ています。数カ月前には北海道に行き、いろんな場所を訪れました」。

ムン・サンミンも、「こんにちは。ムン・サンミンです」と挨拶すると、手のひらに書いたカンペを見ながら日本語で「今日、皆さんにお会いできてうれしいです」と、ニコリ。「イベントは初めてで、家族旅行で大阪に一度行ったことがあります。初めての東京をファンの皆さんと過ごすことができてとても幸せです」と感慨深い様子で語ると、その初々しい姿に、会場にはそこかしこから「かわいい!」という声が響いた。

放送前からW出演が話題となっていた2人。共演した感想を質問すると、「一緒に撮影をして楽しかった記憶がたくさんあります。その楽しいという感情が作品からも感じられると思います。(ムン・サンミンは)私にとって、ありがたいパートナーです」とシン・ヒョンビン。ムン・サンミンも「僕はヒョンビンさんのファンで、作品をたくさん見てきました。共に過ごす時間は新鮮でしたし、先輩としてリードをしてくださったおかげで、無事撮影を終えることができました」と先輩への感謝の意を伝えた。

キャラクターとのシンクロ率に質問が及ぶと、シン・ヒョンビンは「ユンソとのシンクロ率は40~50%くらいです。仕事が好きで情熱を持っているところ、責任感があるところ、そして食べるのが好きなのも似ています」と回答。ムン・サンミンは「ロマンチストなのはジュウォンと同じですが、僕は財閥家の人ではないので」と答え、会場を笑いに包んだ。

続いては、イベントのために編集された4つのダイジェスト映像を観て、それぞれのシーンについて語り合うコーナー。

1つ目の映像は第1話から。ユンソがジュウォンの母親から手切れ金をもらいジュウォンと別れることを約束するシーンと、ジュウォンが財閥の末息子であることを、ユンソが知ってしまうシーンが流れた。「ユンソと同じような状況に置かれたらどうするか」と問われたシン・ヒョンビンは、「私ならお金を受け取るのも怖いと思いますし、別れると約束する自信がありません。別れようと言う言葉を口にできずに、ずっと一人で苦しみそうです。どうしたらユンソは明確に結論を出したのか不思議でした」と本音をポロリ。

そんなシン・ヒョンビンに、ムン・サンミンは「僕は、ユンソが僕(ジュウォン)の母親に口座番号を渡すシーンはとてもがっかりしました。どうしてそんなことができるんですか?」と拗ねたふりをすると、シン・ヒョンビンから「台本の1ページ目から書いてあったじゃないですか! 出演を決める段階から知っていた事実なのに、今でもそんなこと言っているの?」と言われてしまい、撃沈していた。2人の“年上女性”と“年下男子”らしいやりとりは、まるでドラマの延長戦のようだ。

2つ目のVTRは、ジュウォンが恋に落ちた瞬間を描いた“居酒屋の飲み会”シーン。ムン・サンミンが「撮影の時、僕のコップを奪って一気飲みするヒョンビンさんが本当にかっこよくてときめきました」と当時を振り返ると、シン・ヒョンビンは「元々は、椅子に座って“お酒を注いでください”というシーンでしたが、もう少しかっこよく見せたくて現場でアイデアを出しました」と撮影ビハインドを披露した。また「共演者はみんな仲が良く、撮影中も暇さえあればおしゃべりをしていました。監督に“静かにして。撮影中だよ”とよく言われていました。今でも1話1話公開されるたびに一緒に話をしたり、会う約束もしています」と共演者との交流エピソードも明かした。

役作りについて話題が及ぶと、ムン・サンミンは「ジュウォンは年下男子ですが、あまりに子どもっぽくしたくないと思い、かわいらしさの中にも男らしさを見せようとしました。コミカルなシーンは雰囲気に任せました。ヒョンビンさんやユン・パク先輩といった共演者の助けもあり、うまく撮影をこなすことができました」と説明。「新入社員から本部長に変わる過程を視聴者の方に納得させることが僕にとっての宿題でした。1回1回の展開が速かったので、どこに変化を与えればいいのか悩み、前髪をアップしたり、スーツを3ピーススーツに変えたりしました。本部長としてユンソの前に現れて宣戦布告するシーンは、特に演技的にも神経を使いました」と振り返った。

また、「別れたくないのに別れなければいけない」という状況に陥ったユンソを演じたシン・ヒョンビンは「ユンソの言動を見ている方が納得してもらえるように、好きな感情と突き放す感情のバランスに気を使った」と演じる上での苦労を語った。

続いて出てきた“食事”シーンについては「分量が多いため、何日にもわたって撮影しました。撮影をしたのに本編に入り切らなかったメニューもあります。食べるシーンは時間がかかるのですが、どれもおいしかったので楽しく撮影をしました」とシン・ヒョンビン。カットされたシーンには、寿司や刺身を食べるシーンもあり、ムン・サンミンは「すごくおいしくて記憶に残っています」と教えてくれた。

4つ目の映像は“酔った勢いで本音を吐いてしまうユンソにジュウォンがキスをする”シーン。映像を見たムン・サンミンは「ユンソの目を見たあとで唇に視線を落としてからキスをするタイミングで、なぜか僕の唇が動いていますね。なんで僕は口を動かしたんだろう」と不思議そうな顔を浮かべた。

トークの最後は、第4話以降の見どころを。ムン・サンミンは「第4話に新たな登場人物が現れます。ミステリアスその人との三角関係、彼の登場により起こる事件、ジュウォンの嫉妬ポイントなどを見てほしいです」と説明。シン・ヒョンビンは「第5話の序盤でダイナミックな展開があります。すべて終わった後に秘密の恋愛が周りにバレてしまった2人の関係がどうなるのか。どんなタイミングで、どうやって復縁するのかという部分を観ていただけると楽しいのではないかと思います」と話し、期待を煽った。

続いては、会場を訪れた観客の質問に答えたり、お願いをかなえたりする「なんでも聞いてください! Q&Aコーナー」。「お互いのチャームポイントは?」という質問が選ばれると、ムン・サンミンがシン・ヒョンビンの目をじーっと見つめながら「笑う時に出るエクボがかわいい」とキラースマイル。シン・ヒョンビンが「サンミンさんの魅力はうるうるした眼です」と返すと「一つだけ?」とムン・ムンサンミン。

続いてはムン・サンミンへ「(会場の)私たちに“チャギヤ(ベイビー)”と呼びかけて!」というお願い。持ち前のローボイスでムン・サンミンが「チャギヤ」「チャギ」「チャギヤ」と3回ささやくと、会場からは悲鳴のような歓声が響いた。

印象的なシーンを抽選で選ばれた観客とともに再現する企画も実施。1つ目のお題は、ジュウォンがユンソの元に走って来てサンダルを差し出すというシーンだ。当選者がステージに上がると、ムン・サンミンは監督に変身し、当選者に「ステージの袖から息を切らして出て来てください」と難易度高めな指示。当選者が演技をすると、シン・ヒョンビンは「ときめいている感じが出ていて、とてもお上手でした」と絶賛した。

次のお題は、ジュウォンが「かわいい。ユンソ」と言って、ユンソの頭をナデナデするシーン。当選者を相手に演技をすることになったムン・サンミンは、セリフの“ユンソ”の部分を当選者の名前に替えて演じる神対応で、当選者だけでなく、観客たちをもときめかせた。しかし、監督を担当したシン・ヒョンビンからは「当選者の方はとてもよかったです。でもサンミンさんが少し残念でした。相手より自分に気を遣っていたようでした」とダメ出しが。ムン・サンミンは「ベストを尽くしましたが、監督が気に入らなかったようなので(笑)、もう一度やりたいです」とリベンジを提案し、新たな観客をステージに上げると、今度はセリフの名前を変えるだけでなく、バックハグ。予定外の追加の演技披露に、大いに盛り上がった。

最後は、「貴重な時間を割いて私たちと時間を過ごしてくださり、ありがとうございます。皆さん第4話までご覧いただいたと思いますが、この後のストーリーはもっともっと楽しいので期待してください。そして(評判を)周りの方にも伝えていただきたいです。どうぞ皆さん最後まで楽しんでご覧ください」(シン・ヒョンビン)、「活動をする中で、初めての日本でのプロモーションをファンの皆さんと一緒に過ごせて幸せでした。最初にステージに出てきて皆さんの顔を見た時、こみあげてくるものがありました。とてもうれしかったです。また皆さんに会いたいです。これからもたくさんの愛情を僕やヒョンビンさんに送ってください。またお会いしましょう」(ムン・サンミン)と、観客にメッセージを送り、1時間半のイベントを締めくくった。

【編集部MEMO】
『深夜2時のシンデレラ』は、財閥の年下彼氏との別れを決心した超現実主義者のハ・ユンソと、彼女の気持ちを取り戻そうとするロマンチスト御曹司ソ・ジュウォンが織り成すラブコメディー。“プライドを捨ててまで恋愛する必要ある?”自分を守ることが何よりも大事なキャリアウーマン・ユンソと、“愛してるのに別れるのか?”愛を守ることが自分を守ることだと信じる財閥3世の男性・ジュウォンは、1年半順調に交際していた。しかし、ジュウォンの母親から家柄の差を理由に交際を反対され、ユンソはジュウォンに嫌われるための手切れ金を受け取り別れることを決意する。ところが、ジュウォンは“別れてあげるけど、しつこく付きまとうのは俺の自由だ!”と、終わりだと思っていた関係は思わぬ方向へ進んでいく。冷静さを保っていても、触れる手の感触一つで決心が揺らいでしまいそうになるユンソ。恋愛初期からやり直すようなドキドキの逆走恋愛がスタートする。

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